思想家で小説家の東浩紀さんがプロデュースするカフェ兼イベントスペース「ゲンロンカフェ」が、東京・五反田に2月1日オープンしました。同店のコンセプトは「文系と理系が融合する場所」となっており、セミナー、パーティ、WEB動画配信など、さまざまなイベントを積極的に行っていくとのこと。東さん自身「会いに行ける哲学者」を謳っており、ネットを中心に話題となっています。

 東大の大学院を卒業してからはユースカルチャーを代表する知識人として活躍し、震災以降は「福島第一原発観光地計画」などさまざまなプロジェクトの首謀者としてアグレッシヴな印象のある東さん。しかし、書籍『何歳まで生きますか?』のなかで、"生きること"について聞かれ意外な内容を語っています。

「"生きててあまり現実感がない"っていうか。僕は大学院出たあと、けっこうフラフラしてて、今もこんな会社(ゲンロン)をやっているんですけど、もう少し人生にリアリティがあったら、例えば"ちゃんと東大に就職して生活を安定させよう"みたいなことを考えたと思うんですよね。それは"カッコつけてる"とか"反骨精神で"ってことではなく、単にリアリティがないからなんですよ」

 立派な家系の生まれであったり、代々学者の家系であればそこにストーリーが生まれ使命感なども芽生えてきますが、自身にはそれが無く「フワフワしている」と東さんは自己分析します。また、受験や勉強に明け暮れ「10代をディフェンシブに過ごした」と語る東さんは、"憧れる生き方"について以下のように語ります。

「僕が常に思っているのは、"10代で夢を発見するっていう人生を送りたかった"っていうことなんですね。学歴というのはリスクヘッジなので、何かの夢に自分の人生をかけられるのであれば、学歴なんてどうでもいいわけですよ」

 自らを振り返り"現実感がない"、"フワフワしている"と語りながらも、積極的な表現活動で文化の向上に努めている東さん。今の東さんがあるのは、10代の頃の自分のような人たちに「夢を見つけてもらう」ためなのかもしれませんね。



『何歳まで生きますか?』
 著者:前田 隆弘
 出版社:パルコ
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