ピリッと辛くてボリューム満点! 茨城県で愛され続けたスタミナラーメン

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水戸市、ひたちなか市を中心に愛されているスタミナラーメン。

ピリッとした辛さと甘さがあるあんを太めの麺にかけて食べるというもので、ボリュームがあってがっつり食べられる。

野菜もたっぷりなため、男性のみならず女性ファンも多い。

今回は、そんな地元っ子が愛してやまないスタミナラーメンをご紹介しよう。

茨城というのはラーメンと何かと縁が深い場所らしい。

今から約300年前、中国から伝来した麺料理を食したのが、黄門さまとして親しまれている水戸藩主の水戸光圀(みつくに)公とされている。

この麺料理はラーメンの原型という説もある(が定かではない……)。

そのラーメンを再現したと言われる水戸藩らーめんも地元で愛されているが、今回フィーチャーするのはもうひとつの茨城の名物麺料理、スタミナラーメンだ。

調べてみたところ、このラーメンの起源は、水戸近くの勝田駅前にあるラーメン店「大進」にあるらしい。

発案者は当時のオーナー。

それを形にした店長が、その後に開店した「寅さんラーメン」の店長に就任した際、このラーメンを提供したことで人気に火がついたという。

同店長はさらにその後独立し、「松五郎」をオープンさせた。

「大進」「寅さんラーメン」「松五郎」の各店で修業した人がのれん分けしたことで、この一帯にスタミナラーメンの店が増えたと言われている。

スタミナラーメンには、レバーとたっぷりの野菜が入ったあんが麺にかけられている。

麺は冷たいタイプ(冷水でしめた麺にあんをかける)と、温かいタイプ(しょうゆラーメンにそのままあんをかけたものが主流)が存在する。

また、そこにスープを入れたものも存在している。

量に関しても、麺1玉入りの他、2玉入りのダブル、3玉入りのトリプルなどがあり、自分の腹具合に合わせてオーダーできる。

今では多くのファンを持ち、遠方からわざわざ食べにくる人もいるのだとか。

そんなご当地ラーメンを筆者も食べてみたくて、JR赤塚駅からバスで10分ほどのところにある「スタミナラーメン じゅんちゃん」を訪ねた。

訪れた日はバスの運行量が少なく待ち時間が結構あったため、タクシーを利用することに。

運転手さんに行き先を「じゅんちゃん」と伝えても、すぐには分かってくれない。

ところが「スタミナラーメンの……」と言いかけたら、「はいはい! あの店ね。

うまいんだよね」と直行してくれた。

店内は清潔感があったため新しいかと思いきや、しっかり歴史のある店だという。

「ここに店を開いたのは昭和50年代。

その前は勝田駅前にあったんですよ。

当時の名前は松五郎だったんですけどね」とご主人。

もともとは昭和40年代に、「松五郎」として勝田駅前にオープンしたのだが、50年代に現在地へ移転。

平成6年(1994)に現在のご主人が引き継ぎ、そしてご主人の名前にちなんで店名も「じゅんちゃん」と変えられたのだ。

じゅんちゃんのスタミナラーメンは、正統派中の正統派の味だと言われている。

それもそのはずで、今のご主人は学生時代からスタミナラーメンを食べ続けているという、生粋のスタミナラーメン人なのだ。

「やっぱり正統派の味を伝えたいからね」と話してくれた。

麺は太めでもっちり。

そこにキャベツとニラ、レバー、カボチャが入ったあんが絶妙に絡む。

このあんの固さをほどよくすることが難しいのだそうで、その日の食材の具合によって微妙に加減を変えるのだそうだ。

毎日新鮮なものを仕入れるというレバーは、プリプリとした食感で臭みはない。

レバーが苦手な人でも、もしかするといけてしまうかもしれない。

たっぷりと入ったキャベツはやわらかいながらも歯ごたえも残し甘みも十分。