「新築物件」が新築じゃなくなると価格は下がる!?




「新築物件」というマンションや一戸建てのチラシがありますね。あれはいつまで「新築」なのでしょうか。ずーっと売れずに残っていたら、それでも新築物件なのでしょうか? 不動産屋さんに聞いてみました。





――「新築物件」という表記がありますが、あれはいつまで新築物件なのでしょうか?



これは規定があります。新築物件と名乗っていいのは「建ててから1年まで」です。建ててから1年以上たった場合には「新築物件」とはいえません。



――建築されたときに人がいったん入居して、半年ぐらいで出た場合はどうなるのでしょうか。人が入居したことあるけど、建ててから1年未満だから「新築物件」というのはいいのですか?



いえ。それはいけません。「新築物件」は「人が入居したことがない、かつ新築工事から1年まで」です。ですので、人が入居したことがあるとダメです。



――では、物件を購入した人が一度も入居しないで、1年未満で売却する場合にはどうですか? これは「新築物件」ですか?



それもダメですね。とにかく所有権が誰かに一度でも渡った場合には「新築物件」ではなくなります。



■「新築物件」の要点

●新築工事から1年までの物件

●一度も入居したことがない物件

●一度も所有権が登記されたことがない物件



これらをすべて満たすものを「新築物件」と呼ぶ



――新築物件は不動産屋さからすれば、すぐに販売したいものでしょうか?



それはもう! マンションや一戸建て、種類は問いませんが、とにかく早く販売したいです。会社からすれば投資したお金の「速やかな回収」という、キャッシュフローの問題ですし。できれば計画段階や告知を始めた段階で完売するのが目標です(笑)。



――「新築物件」の間に完売しなければいけませんか?



当然です。時間がたつほど物件の価値が下がりますから。新築段階で売れなかったなんて「傷」もいいとこです。



――「新築物件」じゃなくなるとどのくらい価値は下がりますか?



普通は、まず2割です。「新築物件」ではなくなった時点で20パーセントは確実に下がります。財閥系の大手分譲マンションは話が違うかもしれませんが……。力がありますので(笑)。そこから先は「築浅」や「未入居」などの表記にしないといけなくなります。



――その先の値下がりはどの程度なのでしょうか?



それは周囲の中古物件の相場との兼ね合いですね。実際にどのくらいの価格で中古物件が売れているのか、それを考えての「値付け」「値下がり」になります。



――では「新築物件」で売れないというのは相当なことなんですね。



そのとおりです。開発、販売を行った不動産屋にとっては恥ずかしいことなんです。



新築物件の売り出しで「売れ残り」が出ると、本当に不動産屋さんはガックリくるようです。「残り物には福がある」とはいかないんですね。







(高橋モータース@dcp)