競売物件のメリット・デメリット




「競売物件」というのがありまして、一種の住宅オークションですが、思わず「安っ!」と叫んでしまうような価格が提示されています。この競売物件は普通の人でも購入して大丈夫なのでしょうか。不動産屋さんに聞いてみました。





■競売物件とか何か



――競売物件とはまずどんなものか教えてください。



競売物件とは、基本的に裁判所が「競売の対象」として売りに出しているものです。競売というのは、その名のとおり「価格を競うこと」で、一番高い価格をつけた人が購入できるということです。一種のオークションですね。



――裁判所が売りに出すんですか?



そうですね。気をつけなければいけないのは「最低落札価格」が設定してあって、それよりも高い価格をつけなければいけないことです。



――最低落札価格以上で、一番高い価格をつけた人のものになるんですね?



そうです。ただし、支払いはローンではダメですので、そこにも注意してください。購入代金の2割は保証金として前払いしないといけません。落札できたら、確定日より1カ月以内が代金納付期限です。支払えない場合は、保証金が返還されません。



■競売物件は「安い!」



――競売物件のメリットってどんな点でしょうか?



まずなんと言っても「価格が安い」ということですね。あとは意外な掘り出し物が見つかるということでしょうか。お金持ちの人が借金のカタとして抵当権を設定した物件などが競売物件になりますので、けっこういい物件が出てきたりするんですよ。



――プロも気にする競売物件というのはあるのでしょうか?



あります。プロの目から見ても「いい」と思う物件は確かにあります。最近はデータの公開がネット経由などで速いですから、複数の業者が動いているなんてこともあります。



■競売物件の難しさアレコレ



――普通の人でも入札できるのでしょうか。



入札できますが、プロとしてはあまりお勧めしません。



――なぜでしょうか?



購入後のフォロー、アフターケアは誰もしてくれません。新築物件であるような手厚い保証は全くありませんから、それを覚悟しないといけませんね。あと、実際に内見ができないということがあります。現況優先で写真資料などを基にしてしか入札できません。



――そうなんですか?



ええ。現況優先という意味では、そこに人がまだ住んでいても「競売」にかけられることがあります。



――それは大丈夫なんでしょうか。



あまり大丈夫ではありませんけれども(笑)。購入後に人がいた場合には自分で交渉する必要があります。



――その物件を渡したくない人、いわゆる「占有屋」がその物件に居座っているなんてことも、実際にあるのでしょうか?



実際にありますが、占有屋が居座ることは、以前よりも少なくなっています。というのは、2003年に民法が改正されました。それまで占有屋に一定の法的根拠を与えていた「3年以内の短期賃貸借契約」が廃止されて、「6カ月間の明け渡しを猶予する制度」に変わりました(2004年4月から)。これで占有行為がやりにくくなったんですね。



――なるほど。では、以前よりも手を出しやすいですか?



やはり素人の方はやめておいた方がいいと思います。「どうしても」という場合にはよく調べて、プロに相談してからにすべきですね。



■競売物件のメリット

●掘り出し物が見つかる可能性がある

●何より価格が安い





■競売物件のデメリット

●現金支払いのみ

●現況確認は資料のみ

●購入後の保証がない



競売物件のメリット・デメリットは上記のようになります。「掘り出し物」探しにはいいみたいですが、素人が手を出す際は慎重にとのことです。







(高橋モータース@dcp)