ぎっくり腰になりやすいその瞬間とはどんな時!?






ぎっくり腰は、突然、腰に痛みが走り腰痛に見舞われる状態で、多くの人が経験している腰痛のひとつです。ひどい場合は、身動きがとれなくなり、起き上がり歩くことも困難なため、トイレに行くにも四つんばいでなんとか前進…ということ。





「ふとした瞬間に腰がギクっとなる」「ビキっと腰の筋肉が痛んだ」といった表現をする人が多いのですが、腰に強い負荷がかかるような重労働によって、ギクっ!ビキっ!となるわけではないところが、ぎっくり腰予防をする上で、難しい点となっています。重労働を避ければ良いのであれば、予防もしやすいのですが、下記のような些細なことでぎっくり腰になったという声がよく聞かれます。



・洗顔などで前傾姿勢になろうとしたとき

・気持ちよく伸びをしようとしたとき

・朝、布団から起き上がろうとしたとき

・歩こうとした瞬間や歩いている途中

・机上に置いてあるものを取ろうと、手を伸ばしたとき

・着替えの途中

・かばんを持とうとしたとき

・バスタイムで、お風呂に浸かろうとしたとき





本来は、姿勢や動作をする際に、しっかり腰部が安定して姿勢維持ができるものなのですが、ぎっくり腰になりやすい状態であるときは、腰部での支えが不安定になり、軽い負荷や何気ない日常動作ですら、姿勢維持が難しくなっている可能性があります。





あるべき筋肉の力が発揮できなくなるこのような状態は、一瞬にして起こることもあり、その瞬間に軽度の負荷でもギクっと痛めてしまったり、腰の筋肉疲労を蓄積しやすくさせてしまったりするおそれがあります。嫌々、出勤の支度をしたり、悩み事を考えながら荷物を持ったりといった、精神的な緊張もまた、腰の支えが不安定になるよう作用することがあります。





日常の動作や考え事が今の身体にとって、ストレスとなり姿勢維持のときに腰の筋肉への負担となる場合、その動作・姿勢をとっただけで、あるいは思っただけで脳からの信号が筋肉へ伝わり、支える筋肉の働きを低下させると考えられます。実際にそれらが筋肉へ影響しているかをチェックしてみましょう。





1. 安定した場所に立ちます。片手を軽く壁について支えてもよいです。



2. 膝を伸ばしたまま片足を挙げてみます。スムーズに動くか・どこまで無理なく挙がるか、挙がる範囲を覚えておきます。



3. 自分の行動を思い浮かべます。例えば…朝、どのように布団から起き上がっているかを思い出してみます。思い出しながら、膝を伸ばしたまま片足を挙げてみましょう。

もし、布団からの起き上がり方が影響しているのであれば、片足を挙げる際に、脚が重く感じたり、挙がる範囲が狭まったりします。そうなれば、腰部を安定させる筋肉に影響している可能性があるということになり、布団から起き上がる際のぎっくり腰に注意することができます。

布団からの起き上がる姿勢を変えてみたり、ゆっくり起き上がったりと注意してみましょう。



4. 考え事が影響しているかどうかも、同様にチェックすることができます。





仰向けに寝た状態で、膝を伸ばしたまま片足を挙げてもチェックできます。このチェックは、ぎっくり腰予防や姿勢・動作をする際の筋肉への負担軽減・対策のひとつとして参考にしてください。





(文/檜垣暁子)



■著者プロフィール



檜垣 暁子(ひがき あきこ)

オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド

http://allabout.co.jp/gm/gp/51/

カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。