「眠ると疲れる」という人の理由



疲れたから眠ろうとか、疲労回復のためには眠らなくては…とか、疲労蓄積を予防する意味でも、睡眠をとることは大切であると、皆さん経験的にもご存じだと思います。



しかし、「眠るとなぜか疲れちゃう」「目覚めたら肩に力が入っている」「歯を食いしばって眠っているのが自分でもわかった」という声が少なくありません。せっかく眠ってもかえって疲れたように感じてしまうのです。



こうした「眠ると疲れる」には、眠る前までの過ごし方が関係している場合があります。



不満なく楽しく1日を過ごし、就寝時も心身穏やかだった、という人は、体の不具合を感じることなく朝目覚めることができますが、怖い思いや嫌な経験をして、眠る直前までもそういったことが頭から離れず…という場合は、睡眠中にも体が緊張するよう影響してしまう可能性があります。



その日に経験した出来事などの記憶が、眠っている間に整理されるという脳の働きがかかわっていると考えられます。怖い嫌な思いをした出来事が記憶として整理される際、ストレス反応として肩に力を入れたり、歯を食いしばったりと、筋肉の緊張状態を作るように作用すると考えられます。睡眠中に体へストレス反応が及ぶと目覚めた時に、疲労感以外にも下記のような自覚症状が現れることがあります。



・首スジや後頭部がこって重い感じがする

・頭痛がする

・口を開閉しにくい

・にっこり笑顔がつくりにくく、顔がこわばった感覚

・背中が張る



毎日のように良い気分のしない生活を送り、ストレス状態が続くと、上記のような症状も慢性化しやすくなり、疲労回復につながる質の良い睡眠からも遠ざかってしまいます。



それを予防するために、毎日楽しく過ごしましょう!…ということは難しいと思いますので、帰宅後の過ごし方だけでも、「快適」に近づけてみましょう。



■眠る前にできることは?

★想像力を活用してみる……

なかなか実行できないことでも、目を閉じて頭の中で思いのままに実行できている様子をストーリー化してみましょう。嫌なことや気になることがあると、なかなか頭から離れないかもしれませんが、想像のストーリーも繰り返して訓練してみましょう。



★気持ちよく眠るための刺激を……

心身のリラックス効果は、頭や顔の心地よい刺激で得られます。おでこや頬を指の腹でやさしくマッサージします。リラックスに最も適している動かすスピードは1秒間に5cmくらいとされています。肌に当たる面積が広く感じるように、左右の指を3本ずつ当てて、マッサージしましょう。





(文/檜垣暁子)



■著者プロフィール



檜垣 暁子(ひがき あきこ)

オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド

http://allabout.co.jp/gm/gp/51/

カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。