【連載】Interian Color――喜びと悲しみ、英語編(社)日本パーソナルカラリスト協会 渡部尚子氏

写真拡大

どういうわけか、私はよく道を聞かれます。街を歩いているとき、信号待ちをしているとき。時には旅行先で、私自身右も左もわからずに歩いているときに、道を聞かれたことがありました。なぜでしょうか? そんなに「街の主」のように堂々と歩いているのでしょうか?
先日、帰宅途中の電車駅で、ある女性に「すみません、この電車、○○○駅、止まりますか?」とたどたどしい日本語で質問されました。おそらくアジア系の外国の方だったのでしょう。「止まります!」と日本語で思わず言ったあと、ちょっと不親切だなと反省して、「The next station is ○○○」と小学生レベルの英語で答えました。その方はとてもうれしそうな顔をして「ありがとう!」と答えたあと、何か英語で話されました。おそらく電車に乗るのは難しい、と言ったのだと思いますが、私の語学力ではわかりませんでした。その後同じ電車に乗り、彼女の目的駅が近づくと、混雑した車内にもかかわらず、周りをキョロキョロ見て私を探してくれて、「Thank You!」と声をかけてくれました。さらに、ホームに降りてからも振り返り、私に手を振ってくれました。ほんの些細な一言だったのに、とても喜んでくれて心が温かくなった瞬間でしたが、もっと英語を勉強しておけばもっと会話ができたのに、と少し気持ちが沈んでしまいました。

さて、パーソナルカラーは英語圏の国、アメリカで生まれ、日本には1980年代に紹介されたといわれています。それ以前に日本人がアメリカでパーソナルカラー診断を受けると、その黒髪と黒い瞳からほとんどの人が「ブリリアントウインター」と診断されたようです。日本にその考えが紹介されてからは日本人特有の特徴が研究され、たとえば黒髪でも「漆黒」なのか「柔らかい黒」なのか、あるいは髪質が硬いのか柔らかいのか、などのさまざまな特徴で、またその他の要素も含めて、「ブライトスプリング」「パステルサマー」「ディープオータム」そして「ブリリアントウインター」と大きく4つのタイプに分けられています。ブリリアントウインターの人は、艶のある漆黒といわれる深みのある黒髪と、黒い瞳、そして黒目と白目のコントラストがはっきりしていて、目の印象が強いのが特徴です。冬の空気のように凛としたシャープな印象の人、メリハリのある大胆な色使いやデザインが似合います。黒が一番似合うのもブリリアントウインターの人です。黒をいわゆる「かっこよく」着こなすことができます。

そういえば、何年か前にも電車の中で、金髪の女性に同じように日本語で質問をされたことがありました。不慣れな日本語での質問に対して、自分なりに気を使ったつもりで英語で「Yes!」と答えたとたん、「Oh!」とうれしそうな顔をして、ペラペラと英語で話しかけられました。私が英語を話せると思ったのでしょう。しかし、結局何を話しかけられたのかわからず、私はなさけない顔をしているしかありませんでした。反応のない私を見て、寂しそうに「Thank you…」と言って離れていったその人を見て、「英語を勉強しよう!」と決心したことを、今、思い出しました。