達成感の違いで疲労の感じ方が違う!?





現代人の訴える体調不良の中でも、とても多い「疲れ」「だるい」といった症状。過去に行われた疲労の実態調査では(1999年厚生労働省 疲労研究班による)国民の3分の1に半年以上も慢性的な疲労感があるとの結果になりました。







慢性的に感じる疲労感や体に起こる複数の不調は、その期間が長期に及んでくると、自分でも何が原因で疲労感と体調不良が続いているのか、わからなくなってしまうことがありますが、作業や出来事の中で達成感や充実感があるかどうかで、疲労の感じ方が違ってきます。





よくあるケースでは、いすに座って机に向かい作業をするという場面。じっと座っているだけでも疲れてしまいそう、と思うかもしれません。





ですが、疲れてしまいそうだと思える細かい作業でも、気乗りがしない状態で行っている作業の場合と好きで行い作業を終えた後に達成感や充実感を得られた場合とでは、後者の方が疲労感を感じることがさほど無い、ということがわかっています。





これは、充実し満足感を得たときに脳内に分泌されるドーパミンという快を感じるホルモンがかかわっていると考えられます。





作業の質としてはいくら軽度の仕事であっても、達成感も得られず満足できない状況では、心身の疲労を感じやすくなる可能性が高まる恐れがあるのです。





そのため前述しましたが、多くの人が疲労感のある期間が長引く中で、何が原因で疲労と体調不良から脱することができないかが自身でわからなくなってしまうのは、忙しく過ぎていく毎日の中で、好きなこと・興味のあることばかりをして過ごすわけにはいかない、といった現実そのものといえそうです。





仕事を含め、取り組む際のモノの見方や心構えを変えれば、気の進まない作業も充実感の得られるものに変わるかもしれないですが、それも現実的にはなかなか難しい場合も多いです。可能な限り、やろうとする作業(仕事)で面白みのある部分をみつけ、意識をかえつつ、以下のことを眠る間に行い疲労につながる心身の緊張をやわらげましょう。





1. あおむけで布団に横になります。



2. 両手を頭方へ挙げバンザイのポーズになり、鼻から息を吸いながら伸びをするとともに、足指の先を手前に倒します。(ふくらはぎを気持ちよく伸ばす意識で)3回繰り返します。



3. 腕は体の横へ置いてもかまいません。頭の中で、時間の制約の無い状態で、好きなことを好きなだけ、思いのままに行っているところをイメージしてみましょう。



時間にも環境にも邪魔されずに、好きなことを思い通りにできている、という想像をすることがポイント。不満やイライラからくる緊張を緩和し、疲労感をやわらげる方向へ導きます。



注意:疲れやすい場合に貧血や肝臓の疾患など、治療が必要な問題があるかもしれません。念のため、受診をして問題がなかった場合、6か月以上疲労感や体の不調が続く場合は、慢性疲労症候群である可能性があり、療養・治療が必要になるケースがあります。



(文/檜垣暁子)



■著者プロフィール



檜垣 暁子(ひがき あきこ)

オールアバウト 肩こり・腰痛ガイド

http://allabout.co.jp/gm/gp/51/

カイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。