日本のことわざと同じ意味を持つ海外のことわざ



フランスのことわざに「ローマにおいてはローマ人のようにしなさい」というものがあります。これは日本で言うところの「郷に入れば郷に従え」と同じ意味を持つことわざです。

今回は、こうした「日本のことわざと同じ意味を持つ海外のことわざ」を紹介します。



■後の祭り

「いまさらどうしようもない」という意味の日本のことわざです。さて、これと同じ意味を持つイギリスのことわざが……



●死んだ後に来る医者(After death, the doctor.)

確かにこれは手遅れです。



■うわさをすれば影

「人のうわさ話をしているとその人が来る」という意味のことわざですが、中国のこれと同じ意味のことわざは……



●曹操の話をすると曹操が来る(説曹操、曹操就到)

曹操が広い情報網を持っていたことから、曹操の悪口を言うと曹操の耳に必ず入る、という逸話が元なのだとか。



■取らぬたぬきの皮算用

まだ手にしていないものを当てにして計算したり、物事を考えることのたとえです。これと同じ意味を持つことわざがドイツにあります。それは……



●まだ産まれていない卵のことを気にするな(Kummere dich nicht um ungelegte Eier.)

それでも人間いろいろと妄想を膨らませてしまうものでして(笑)。



■船頭多くして船山に上る

「指図する人がたくさんいると方針がまとまらず、物事がとんでもない方向にそれてしまう」という意味のことわざです。これと同じ意味のドイツのことわざが……



●コックが多いとお粥(かゆ)がダメになる(Viele Koche verderben den Brei.)

全員が勝手にアレコレやろうとすると味がまとまりませんよね。ドイツのお隣、ポーランドにも「コックが6人いれば、料理はできない」(Gdzie kucharek szesc, tam nie ma co jesc.)ということわざがあるそうですよ。



■五十歩百歩

「五十歩逃げた者が百歩逃げた者を笑ったがどっちも同じ逃げた者」という中国の故事から作られた、それほど違いがないことに対して使うことわざです。同じようなことわざがフランスにもありまして、それが……



●鍋を見下すのはフライパン(C'est la poele qui se moque du chaudron.)

「フライパンも鍋の一種じゃないか(笑)」ということですね。また英語のことわざにも似たようなものがあります。それが「少しそれたのと1マイルそれたのは同じ」(A miss is as good as a mile.)というもの。ハズレはどちらもハズレってことでしょうね。



■鬼のいぬ間に洗濯

「恐れている人がいない間に息抜きなどをする」という意味のことわざです。同じような意味のことわざがやはり海外にもありまして……



●猫がいないときねずみが遊ぶ(When the cat is away, the mice will play.)

同じく「天敵がいない間に」ということです。なぜか『トムとジェリー』が頭に浮かびましたが、あれは猫がいても遊んでいますよね。また、ロシアにも似たようなことわざがあります。それが「猫がいなけりゃねずみはお祭り」というもの。遊ぶだけでなく、祭りにバージョンアップしています(笑)。





こうした同じような意味のことわざがある理由は、偶然説や海外のことわざが日本に伝播して定着した説などさまざまあるそうです。ほかにも日本のことわざと同じ意味の海外のことわざがあるので、ぜひ調べてみてください!



(貫井康徳@dcp)