最初に「何が」落ちたのか?
〜コンチネンタル・エクスプレス2574便の墜落事故

 前回の『航空事故調査から学ぶ【1】 〜離着陸時にはクツを脱ぐな』では、「Critical Eleven Minutes」の紹介とともに、航空事故の発生原因(6割が人為的ミス)やその調査体勢について述べました。航空事故では必ず、アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)を筆頭とした国家機関がその調査の任に当たり、再発を防ぐための努力を続けてきました。それに成功したことも、また失敗したこともありましたが……。

 さて今回は、そうした航空事故調査の手法について見てみたいと思います。NTSBらは、いったいどんな「ハカる」手段を駆使して、事故の原因究明を進めているのでしょうか。

 まずは1991年9月11日に墜落した、コンチネンタル・エクスプレス2574便について見てみましょう。機体はブラジル、エンブラエル社のEMB-120 ブラジリア。30人乗りの双発ターボプロップ機です。小規模なコミューター路線に最適だということで、アメリカの多くの航空会社が採用したベストセラー機でした。

 それがテキサス上空で爆発音とともに墜落。乗員・乗客14名全員が死亡する事故となりました。パイロットからの「メーデー」の発信もない、あっという間の墜落でした。メディアは「テロだ!」と書き立てましたが、NTSBの調査官らは冷静に調査を始めます。まずは破片の回収から。どこに何が落ちているのか、特に、最初に「何が」落ちたのかを知るために。

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