あなたの家計簿見せて! ”給料減少時代”の家計診断 (7) 地方出身の大学2年生、月収14万円。学生だが”貯金ゼロ”は不安…どうすれば?

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連載コラム『あなたの家計簿見せて! ”給料減少時代”の家計診断』では、相談者のプロフィールと実際の家計簿をもとに、5人のFPが順番に、相談者の家計に関する悩みについての解決策をアドバイスします。

【相談内容】地方出身で現在都内で一人暮らしをしている大学2年生です。

生活費は奨学金とバイト代で賄い、学費と通信費は親に払ってもらっています。

毎月の収入と支出がほぼ一致しており、現在貯蓄がありません。

今は欲しいものもある程度は我慢し、海外旅行も夢のまた夢です。

大学生とはいえ、今後のためにも貯蓄ゼロはいささか不安。

収支をどう調整して、いくらぐらい貯蓄すればいいものなのか、アドバイスお願いします。

【プロからの回答です】毎月の収入の中で、余ったものを貯金に回すという方法ではいつまでたってもお金を貯めることはできません。

まず収入の中から「先取り」でご自身が決めた金額を別の口座や財布に分けます。

木村さんの場合は、主に食費4万5000円の中での調整となるので、先取りする金額を1万円とすると残りの3万5000円でやりくりをすることになります。

ちょっときついかもしれませんが、できるだけ自宅で食事をとるようにすれば、食費はある程度抑えられると思います。

「目的貯金」を実践する中で、お金を貯める方法は少しずつ身についてくると思いますが、実際に将来のための貯蓄を始められるのは社会人になってからになります。

まずは1万円でも2万円でもいいので、できる範囲でコツコツと貯めるようにしましょう。

もしもっと貯蓄をしたいと思うなら、大きな出費となっている家賃をもう少し下げるという方法もあります。

(※詳細は以下をご覧ください)最近の各種調査によると、多くの大学生や20代の若者が将来に不安を感じ、老後のために貯蓄をしたいと考えているようです。

しかし、ある調査によると2012年で20代単身の4割が貯蓄ゼロとなっています(出典 : 「家計の金融行動に関する世論調査(平成24年)」知るぽると(金融広報中央委員会))。

「収支をどう調整して、いくらぐらい貯蓄すればよいか」とのご相談ですが、まずは現在の収支を見てみましょう。

木村さんの月の収入は、バイト代と奨学金を合わせて14万5000円、ご両親に払ってもらっている学費と通信費以外の月の支出は、住居費、食費、光熱費、レジャー費、その他で約14万3000円なので、月々の収支はほぼ一致していますね。

ただ収入については、月に9万5000円の奨学金は確実に入るものの、バイト代は今後、就職活動や卒業論文などで、現在と同じ金額を得るのが難しくなってくるかもしれません。

次に支出ですが、そのほとんどが住居費と食費ですね。

住居費は減らすのが難しいと思いますので、調整できるのは食費4万5000円の部分になります。

では、いくらぐらい貯蓄をすればいいでしょう。

ここで一つの考え方をご紹介したいと思います。

木村さんは現在大学2年生なので、今年の12月からは就職活動が始まりますね。

就職情報会社ディスコの調査によると、2013年3月卒の大学4年生や大学院生が就職活動にかけた費用は平均で約15万円だったそうです。

結構お金がかかりますね。

内訳としては、交通費約7万1400円、スーツ代約3万9500円、かばんなどの備品約1万1300円となっています。

木村さんがご自身でこの費用を準備する場合は、12月までの10カ月間に月々1万5000円ずつ貯める必要があります。

なかなか高いハードルかもしれませんね。

15万円はあくまで平均の費用なので、厳しそうなら月々1万円、目標10万円としてもかまいません。

できそうな目標を設定してみて下さい。

まずこのような就職活動の費用を貯めるための「目的貯金」から始めてみてはいかがでしょうか。