下村文科相、柔道暴力問題で緊急メッセージ「日本スポーツ史上最大の危機」

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下村博文文部科学相は5日、柔道女子日本代表チームにおける暴力問題を受けて、「スポーツ指導における暴力根絶へ向けて」と題した緊急メッセージを発表した。

下村文科相はメッセージの中で、今回の事態を「日本のスポーツ史上最大の危機」とし、「『スポーツ指導から暴力を一掃する』という基本原則に立ち戻り、スポーツ界を挙げて取り組む必要がある」としている。

下村文科相は、「そもそもスポーツは、スポーツ基本法にうたわれているとおり、心身の健全な発達、健康及び体力の保持増進、精神の涵養などのために行われるものであり、世界共通の人類の文化であって、暴力とは相いれない」と指摘。

「オリンピック憲章においても、スポーツにおけるいかなる形の暴力も否定されており、コーチや選手によるフェアプレーと非暴力の精神の尊重が定められている」と述べている。

その上で、「『スポーツ指導から暴力を一掃する』という基本原則に立ち戻り、スポーツ界を挙げて取り組む必要がある」とし、「柔道のみならず他の競技種目も含めて実態を調査し、スポーツ指導の名の下に暴力を見過ごしてこなかったか、改めて現実を直視すべき」とスポーツ指導全般について調査する方針を明らかにした。

さらに、「スポーツ指導者に対し暴力根絶の指導を徹底するとともに、スポーツ指導者が暴力によるのではなく、コーチング技術やスポーツ医・科学に立脚して後進をしっかり指導できる能力を体得していくために、スポーツ指導者の養成・研修の在り方を改善することが大切だと考える」との考えを示している。

メッセージの最後では、「日本人らしい信頼と絆で結ばれる真の『強いスポーツ』をつくるために、いかなる形の暴力も許さないという覚悟の下、スポーツに関わる一人一人の協力をお願いする」と呼びかけている。