天然の着色料の色って何から作っているの?



お菓子やジュースなどのさまざまな食品、そして化粧品などにも使用されている着色料には、天然の色素を使ったものと、化学的に合成したものがあります。合成着色料はタールや石油などを原料にしていますが、天然の着色料は何から作られているか知っていますか? 今回は、天然由来の着色料が、どんな材料から抽出されているのか紹介します。



●カラメル色素……茶色

カラメル色素はコーラやプリンなどに使われている色素です。砂糖や糖蜜、ブドウ糖といった糖類を熱処理して製造します。製造法によって4つの種類があり、糖類のみを加熱して作るものを「カラメルI」、亜硫酸を加えて加熱するものを「カラメル2」、アンモニウム化合物を加えて加熱するものを「カラメル3」、そして亜硫酸とアンモニウムの両方を加えて加熱する「カラメル4」の4種類があります。日本で主に使われているのはカラメル3とカラメル4だといわれています。



●パプリカ色素……赤みがかったオレンジ

野菜のパプリカから抽出する、カプサンチンやカプソルビンという成分が含まれている色素です。カロチノイドと表記されていることもあります。お漬物などによく使用されているのを見かけますね。



●クチナシ色素……黄色、赤色、青色

クチナシというアカネ科の植物の果実から抽出した色素です。クチナシからは「クチナシ黄色素」、「クチナシ赤色素」、「クチナシ青色素」の3つの色素が製造されます。これらの色素はリキュールや清涼飲料水などの色付けに使用されています。



●アナトー色素……赤色

ベニノキという熱帯アメリカ原産の木の種子から抽出する色素です。ハムやソーセージなどの食品や、口紅などにも使用されています

●アントシアニン色素……紫色

アントシアニンはブルーベリーやナス、紫キャベツなどに含まれている青紫色の色素です。紫キャベツから抽出されたものは「アカキャベツ色素」や「ムラサキキャベツ色素」とも呼ばれています。



●紅花色素……赤色

ベニバナというキク科の花を何度も水に漬けて抽出する色素です。飲料やお菓子、特に飴の色付けによく使用されています。



●紅麹色素……濃いピンク色

紅麹カビの菌体から抽出する色素です。かまぼこやなるとなどの練り物の赤色の部分に使われていたりしますね。



●コチニール色素……ピンク色

サボテンに寄生するコチニールカイガラムシという虫から抽出される色素です。抽出する際に使う溶液で色が変わります。清涼飲料水やアイスクリームなどに使用されています。





普段口にしている食品のほとんどにこれらの着色料が使用されています。よく、「天然着色料は安全で合成着色料は危険」という話がありますが、実は「天然着色料の中にも人体に影響を及ぼすものがある」という見解もあります。自分が口にするものですから、どれがどんなものなのか、ちゃんと知っておくのもいいですよね。



(貫井康徳@dcp)