アベノミクス効果で日経平均株価の上昇が続いているが、だからといってサラリーマンの給与が即アップするわけではない。手っ取り早く収入を増やすため、「副業」を考える人も多いだろう。ネットオークションが一般化した今では、デカく稼げなくとも、コツコツ収益を積み重ねる方法がある。

最近のネットオークションでは、売る物品がなくても、“スキル”を販売することができる。ここでいう“スキル”とは、自分の持つ能力のこと。例えば、翻訳や作曲の技術などだ。

こうした場合、従来は専門の派遣業者に登録して仕事を探すのが普通だった。しかし今では、ネットを活用した個人対個人の“スキル直売”が可能になった。ヤフオクでも昨年9月に「スキル、知識」という新カテゴリーが新設され、映像・音楽・イラストの制作などのほか、家事代行といった手軽なものも“スキル”として売ることができる。

また、「知識・スキルを売り買いできるマーケット」を提供する『Abilie』(アビリエ)というサイトをのぞくと、「Excel・Access 30日間サポート!」(1200円)といった簡単な指導や、「あなたにお勧めのマンガをご紹介します。」(300円)といった趣味に近いものも購入されている。

「現役鉄道会社社員が、東京へ上京する方の住みやすい沿線をご案内致します」(500円)という出品を見てもわかるように、本業で得たスキルや知識を一般の需要に合う形で出品すれば、それが副業になるかもしれない。

“さらし者”になる覚悟がある人は、「誰もが簡単に、自分のスキルや時間をクーポン形式で販売できる」とうたう『OREPON』(オレポン)を利用する手もある。

ここでは例えば、名前と顔を公表して「特別なスキルはありません」と自ら公言する人が、「1日8時間(休憩別)拘束しませんか?」という内容で出品し、見事に購入されている。ネット上で“ネタ化”されることにも耐えられるなら、専門分野がなくてもいけるかもしれない。

ただ、内容が具体的ではない出品は注意が必要。18歳の大学生Cさんは、軽い気持ちで出品したヤフオクで痛い目に遭ったという。

「家事代行サービスとして、時給800円+交通費で出品したんですね。そしたら、倉庫代わりになっている部屋に詰め込まれたあらゆる家財道具やゴミをひたすら外に出す、という過酷な労働を6時間もさせられました。もう出品しませんよ!」

こんなことにならないためにも、入札者と綿密なやりとりをして、依頼内容をあらかじめ詳しく聞いておくことが重要だ。

(取材・文/ノムラカナ 村田らむ)