マネーのトリビア (41) 子どものいない人が亡くなったら、その人の財産は誰が引き継ぐの?

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もし親が亡くなったら、その財産は自分やきょうだいで分けることになるのだろうな、と漠然と考えたことは誰にでもあるのではないでしょう。

では、もし自分が死んだら自分の財産はどうなるのだろうと考えたことはありますか?誰かが亡くなったとき、その人の財産を引き継ぐことができる人は法律で決まっています。

これを「法定相続人」といいます。

法定相続人には順位があります。

亡くなった人の配偶者(夫あるいは妻)は必ず法定相続人になります。

子どもがいれば、子どもが法定相続人となり、子どもがいなければ、亡くなった人の父母(父母が両方亡くなっていたら祖父母、以下同じ)です。

子どもも父母も祖父母もいなければ、亡くなった人の兄弟姉妹が相続人となります。

これに従うと、子どものいない夫婦のどちらかが亡くなったとき、配偶者と亡くなった人の父母が相続人、父母も亡くなっていたら、配偶者と亡くなった人の兄弟姉妹が相続人となります。

亡くなった人の全財産が自動的に配偶者のものになるわけではありません。

独身の人が亡くなったときの相続人は、父母、父母が亡くなっていたら兄弟姉妹となります。

相続人である子や兄弟姉妹が先に亡くなっていた場合は、子の子(つまり孫)や兄弟姉妹の子(つまり甥や姪)が代わりに相続人になります。

一人っ子で独身だと、父母も兄弟姉妹もいないということもありえます。

このように法定相続人が一人もいない場合、その人の財産は国庫に入る、つまり国のものになります。

どんな人でも、自分の財産の全部または一部を法定相続人以外の人に残したい、あるいは特定の団体などに寄付したい、と思うのであれば、そのことを書いた遺言書を残す必要があります。

相続というと、不動産や現金、預貯金を思い浮かべますが、それ以外の家財など、お金に換算できるものはすべて相続の対象です。

また、借金や支払いがすんでいないクレジットカードの利用代金など、マイナスの財産も含まれます。

ですから、自分に万一のことがあった場合、親やきょうだいに借金を負わせる可能性もあるわけです。

逆に、親やきょうだいが借金を残して亡くなったら、それが自分の身に降りかかってくることもあります。

もし、マイナスの遺産が多くてそれを相続したくない、ということであれば、故人が亡くなってから3カ月以内に、家庭裁判所に「相続放棄」を申し出ればOK。

これは、「プラスの財産もマイナスの財産も相続しません」ということを意味します。

知っておくといいかもしれません。