女性誌の付録ラッシュのお話




女性向け雑誌の付録は今も盛んです。有名ブランドとコラボしたバッグやポーチなど、毎号どの雑誌も凝った付録が付いていますね。この付録ラッシュ、製作側にはどんな苦労があるのでしょうか。聞いてみました。





大手出版社で付録の製作なども担当している人にお話を伺いました。匿名条件ですので、そのつもりでお読みください。



――女性誌の付録ラッシュが止まりませんが……。



大変です。



――やはり付けると売れるんでしょうか?



ライバル誌がやってるとやらざるを得ないという面もありますよね。ただ、雑誌の方向性に関しては私がとやかく言うことではないので……。



――付録の製作を担当しているということですが?



いわゆる「製作購買」という仕事ですね。付録というのは、雑誌本体を担当している印刷会社から別の会社に発注が行って、その会社が製作受注してということが一番多いと思うんですが。ただ、中身によっては、私たちが最初から、その印刷会社とは別の会社に製作を依頼することもあります。特に女性誌のように、単なる刷り物じゃなくてポーチだったりといった場合はですね。



――その場合はどうなるんですか?



例えば、ポーチが付録に付くとしまししょう。そのポーチを製造してくれる会社には私たちで交渉します。本誌の印刷会社さんには、ポーチに関して○万個「支給」ということで話しておきます。できたポーチを付録のパッケージにアセンブリして、期日に印刷所さんの指定場所に納品する、と。後は印刷所さんの方で本誌と一緒に取り次ぎさんへ、という感じですかね。



――そのポーチを付録のパッケージに組み込んだりというのはどこがやるんでしょうか?



それ専用にやっておられる会社さんもあるので、そこにお願いすることもあります。まあ、ポーチの場合は、パッケージを製造する会社さん、アセンブリの会社さんを別途に頼むことになりますね。要は、何が付録かによりますよ。



――付録を付けるというのは何が一番大変ですか?



数です。数万個、数十万個のトートバッグやらポーチやらを短時間に製作しないといけませんのでね。雑誌というのは全国で発売日が同じでないといけません。ですから指定された期日に絶対その量がそろってないといけません。付録の付いている雑誌と付いてない雑誌があっちゃいけないんです。



――有名ブランドとコラボなんてことが多いと思うのですが、



そこは編集部の力が大きいです。私たちの仕事はサンプルを作るお手伝いをして、OKを頂けるよう努力することですね。ブランドホルダーさんにとっては、自分のブランドを傷つけないような付録にしないといけないですからね。後は、OKを頂いたものと同じものを必ず作ること。



――ブランドさんによって、言われることは違いますか?



うーん。あまり細かいこと答えるとバレちゃいますから(笑)。まあブランドホルダーさんによって注文は変わりますね。



――今までにどんな付録を付けましたか?



いやあ……一通りやってますねえ(笑)。トートバッグ、エコバッグ、ポーチでしょ……。



――中国で製造したりもしますか?



それはもちろん。中国でアセンブリまでやって日本に持ってきて、ということもあります。だから付録の製作担当というのは結構大変なんです。何かトラブルがあったときには対処しないといけませんし。ロゴの印刷ミスなんてあったら大変なことになりますからね。



――なるほど。何かトラブルが起きたことがありますか。



あまり大きな声では言えませんが、色指定と違った色で刷られたことがありましたよ。



――どうなりましたか?



そりゃ刷り直しです(笑)。大変なことになりました。なんとか間に合いましたけどね。



――原価はどのくらいなんですか?



そんなこと言えませんよ(笑)。どのくらい安価に製造するかというのも「製作購買」という仕事ですので。



――この付録ラッシュはこれからも続くのでしょうか?



個人的にはいろいろな仕事が好きなので、まあ楽しいんですが。続くかどうかは、雑誌を購入してくださるお客さんの志向によるんでしょうね。雑誌業界も大変なので……。編集部も苦労しているんだと思います。



雑誌の付録を作るのも結構大変なようです。女性の皆さんは、雑誌に付いている付録についてどう思いますか?







(高橋モータース@dcp)