堅調な経済を背景に上昇が期待されるインドネシアルピア

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ASEANに対する注目が高まる中、インドネシアは経済および市場規模の大きさを背景にASEANの中で特に注目を集めている国の一つです。

同国経済は、堅調なインフラ投資に加え、購買力の高まりから民間消費が拡大しており、IMF(国際通貨基金)によると2012年の実質GDP成長率(前年比)は6.0%、2013年には同6.3%と拡大する見通しとなっていることから、外国企業にとっても魅力ある進出先となっています。

先日発表された、2012年の海外からインドネシアへの投資(海外直接投資)は前年比26%増加し、過去最高となるなど、投資が積極化していることが示唆されました。

海外直接投資は内需に続く成長率の押し上げ要因でもあり、同国経済を支える重要な要素となっています。

一方で、海外直接投資の急激な増加によるマイナスの影響もあります。

同国の堅調な経済成長を背景とした輸入の増加が経常赤字の拡大をもたらし、インドネシアルピアに対する下落圧力となっています。

ルピアは、2011年半ばから、世界景気の減速懸念の高まりに加え、経常赤字が拡大したことなどを背景に、軟調に推移しました。

2012年10月以降は、円が米ドルを中心に値下がりしたことなどから、対円でルピアは上昇に転じているものの、対米ドルでは下落基調が続いています。

主な輸出先である中国や日本の景気が回復傾向にあることに加え、主要輸出品であるパーム油や石炭などの商品価格が上昇傾向にあるため、今後は輸出額が増加していくとみられ、それに伴ない経常赤字は徐々に縮小していくと考えられます。

また、インドネシア中央銀行が、対米ドルでルピアの下落に警戒感を示していることや、首都ジャカルタで発生した大規模洪水によるインフレも懸念されていることから、一部では利上げの可能性も指摘されていることなども考えると、ルピアは対米ドルに対しても上昇に転じ、通貨の価値を増していくことが期待されます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません)(2013年1月31日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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