インテルは31日、この2日間で5人目となる補強も決めた。GKサミル・ハンダノビッチの控えとして、ラツィオからGKパブロ・カリソが加わったのだ。ラツィオには補償金として25万ユーロ(約3100万円)が支払われる。

インテルは31日、MFズドラフコ・クズマノビッチ、MFエセキエル・スケロット、MFマテオ・コバチッチの獲得も発表した。スケロットの古巣アタランタには、FWマルコ・リヴァヤが共同保有で移籍する。また、デフェンソール・スポルティングMFディエゴ・ラクサールも、インテル入りして練習しているが、登録されるのは7月1日になってからだ。

コバチッチのインテル移籍の仲介役だったボッツォ代理人は、次のように話している。

「我々は数時間で交渉をまとめた。(ズボニミール・)ボバンと(ロベルト・)プロシネツキのどちらに似ているか? いや、彼は彼だよ。(アンドレア・)ストラマッチョーニ監督は彼をすごく評価している。それが決定的要因だった。コバチッチにはほかのビッグクラブも動いて、チェルシーは土壇場で獲得を試みた」

そのコバチッチは、次のようにコメントしている。

「夢の実現だ。どう説明したらいいか、分からないよ。僕に言えるのは、素晴らしい現実にいて、インテルのサポーターを喜ばせるために全力を尽くすということだけだ。僕はまだ子供だし、インテルは多くのトロフィーを勝ち取っていた。『インテルキャンパス』にも参加していたし、僕にとってインテルは大きな意味があるんだ。欧州とイタリアのビッグクラブの一つだよ。こういうチームに加われてうれしいし、長く残れるように願っている。中盤でのプレーが好きだ。リーグ制覇に貢献できるように願っている」

また、スケロットはこのように語った。

「まずはアタランタのサポーターにお礼を言いたい。この数年、僕のことも家族のこともすごくよく受け入れてくれたからだ。でも、今はインテルに来たことで満足している。世界で最も重要なクラブだ。このチームのために全力を尽くしたい。すごくうれしいよ。とてもよく歓迎してもらえた。チームメートの何人かはすでに知っていたよ。一緒にプレーしたからね。僕はアルゼンチン生まれだし、ここにはアルゼンチンの選手がたくさんいる。インテルサポーターのみんなにもあいさつしたい。ピッチで会おう」

クズマノビッチは次のように述べている。

「インテルのようなビッグクラブの一つに来ることができて、とてもうれしい。特に、イタリアに戻ることができてうれしいよ。まだイタリア語は少し覚えている。フィレンツェにいたからね。それからドイツに行ったけど、チームメートの一人、クリスティアン・モリナーロはいつもイタリア語を話していたから、僕もイタリア語を話し続けたんだ。新しいチームメートたちとピッチに立ちたいという意欲にあふれている。今日からもう最初の練習をこなした。もちろん、まだグループのことをよく知らなければいけないけど、とてもうれしいよ。サポーターのみんなにもあいさつしておきたい」