石巻工房 692-

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復興をきっかけに誕生した

デザインと地域のものづくりの場の全貌


 

「石巻工房」は震災後石巻に多くの場をつくり、必要に応じて家具やプロダクトのデザイン・ワークショップによる復興支援活動を行ってきました。そして、震災後およそ2年になろうとしている今、活動を通じて生まれたプロダクトを中心に、石巻発の小さな産業として立ち上がりつつあります。

本展では、震災後690日を超える会期中に、「石巻工房」の軌跡と現在の全貌をお見せします。必要に応じてつくられた家具やバッグなどのすべてを展示し、それらのデザインの意味やプロセスをひも解きます。また、工房が深く関わることで石巻内外に生まれた新しいスペースを紹介します。復興をきっかけに誕生したデザインとものづくりの場が、街の未来にどのように関わっていけるのか。来場者一人ひとりとともに探る機会でもあります。

 



 

<石巻工房>

津波による大きな被害を受けた宮城県石巻市中央に、デザイナーを中心とした関係者によって2011年6月に設立された「地域のものづくりのための場」。地域の人々が復旧や復興のために自由に使える公共的な施設であり、コミュニティの場でもある。また、地元の高校生に技術指導をするなど人材育成にも協力。さらに、デザイナーによるワークショップを通して「手づくり」にデザインの付加価値を与え、主に地域圏外で販売するための「石巻工房ブランド」を立ち上げ、雇用の創出を目指している。最終的な目的は、地元の人々が自立運営する小さな産業を興し、地域全体を活性させる起爆剤になること。デザインに何ができるかのチャレンジング・プロジェクトでもある。グッドデザイン賞2012(日本デザイン振興会)特別賞受賞。



[展示内容]

これまでに工房が製作したプロダクトとその背景にあるストーリーや賛同するデザイナーが本プロジェクトにどう関わったかを実物とパネルで展示。地元出身の工房長を中心に工房が街の復旧にどのように貢献してきたか、その軌跡を映像などで紹介します。

□会場構成:mute

□グラフィックデザイン:room-compsite and 魚岸由佳



[出展者]

AOI HUBER(グラフィックデザイナー)

芦沢啓治(建築家/芦沢啓治建築設計事務所)

魚岸由佳(グラフィックデザイナー)

カイシトモヤ(アートディレクター/room- composite)

小林弘和・山田春奈(クリエイティブユニット/SPREAD)

鈴野浩一・禿真哉(建築家/トラフ建築設計事務所)

須藤玲子(テキスタイルデザイナー/NUNO)

竹内茂一郎 (プロダクトデザイナー)

寺田尚樹(建築家/テラダデ ザイン一級建築士事務所)

長岡勉(建築家/point)

橋本潤(インテリアデザイナー/Junio Design)

林裕輔・安西葉子(プロダクトデザイナー/DRILL DESIGN)

廣中幸司(デザイナー/tebito)

藤森泰司(家具デザイナー/藤森泰司アトリエ)

二俣公一(空間デザイナー/ケース・リアル)

MUTE(プロダクトデザイナー)

吉村靖孝(建築家/吉村靖孝建築設計事務所)



[開催概要]

会 期:2013年1月31日(木)〜2月12日(火) ※水曜日(祝日を除く)休館

時 間:10:30〜19:00

会 場:リビングデザインセンターOZONE(7F リビングデザインギャラリー)

    〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー

主 催:石巻工房実行委員会

協 力:リビングデザインセンターOZONE

入場料:無料

問い合わせ先:03-5322-6500(10:30〜19:00 水曜日休館)

http://www.ozone.co.jp/