2012年の「リ・タナカ」、”金鉱石約53万トン分”の「金」を買い取り

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田中貴金属工業は30日、貴金属ジュエリーリサイクルシステム「RE:TANAKA」(以下、リ・タナカ)の2012年(2012年1月〜12月)年間買取実績を発表した。

それによると、同社が2012年に「リ・タナカ」において回収した金の買取実績は約3.7トン(3,712.2kg)、プラチナの買取実績は約0.5トン(533.1kg)、銀の買取実績は約2.8トン(2,813.5kg)で、3品種の合計買取実績は約7.1トン(7,058.8kg)となった。

これらを2011年年間買取実績と比べると、金が51.7%、プラチナが36.1%、銀が26.0%減少している。

金とプラチナの総重量を各鉱石に含まれる含有量に換算した場合、金鉱山から採掘される金鉱石1トンに含まれる金の含有量を約7gとすると、金鉱石約53万トン分に相当する。

また、プラチナ鉱石1トンに含まれるプラチナの含有量を約5gとすると、プラチナ鉱石約10.7万トン分となる。

これらを合わせると、家庭にある貴金属ジュエリーから、1年間で金・プラチナ鉱石約63.7万トン分に当たる貴金属資源をリサイクルさせたことになるという。

2012年の金価格を見ると、年平均は4,312円/g。

年間を通じて高値で取引され、1980年の4,499円以来の高値圏となった。

月別の動きについては、2月に4,664円/gの高値をつけたものの、ユーロ安ドル高の進行や中国の景気減速感による宝飾需要の弱まりに影響され、価格が下落。

6月には2012年の最安値となる3,975円/gまで値を下げた。

9月には米国で量的緩和第3弾(QE3)の実施が発表されたことで値を戻し、その後は「財政の崖」への懸念に加え、12月に行われた衆議院選挙後の経済対策への期待感からくる円高修正により、同月の月平均価格は4,567円/gと年間最高値を記録した。

「リ・タナカ」における金の2012年買取実績は、金価格が著しい上昇を見せると活発になり、2月は前月比70.3%増(279円増)の月平均価格4,434円/g、9月は同46.3%増(244円増)の4,403円/gとなった。

2013年の動きを見ると、高値圏を維持する国際金価格を背景に、国内においては為替の大幅な円高修正が金価格を押し上げ、1月11日には国内金価格が5,000円/g(税込)を突破している。

同社によると、高値圏で推移する金価格の影響を受け、世界全体の金のリサイクル量は増加傾向にあるという。

同社は、家庭に眠る貴金属製品を回収し、社会に還流させる事業を、「”都市鉱山を開発”すると同様の活動ととらえ、『リ・タナカ』を推進することで、希少な貴金属資源の循環や、鉱山開発による自然環境ダメージの軽減へ貢献していく」としている。