若林ストラテジーを三空さんがチューニング。シストレ開始
前回はカリスマトレーダーの三空さんにFX(外国為替証拠金取引)の自動売買についてお話を伺いました。そして今回は、私のストラテジーに三空さんが改良を加え、ついに「史江&三空ストラテジー」が完成。いったいどれだけ儲かるのか、今から次回が楽しみ♪


若林●今日はFXの自動売買システムを組んできました。バックテストで検証したところ、けっこう儲かりそうな感じなんですが、どうでしょうか? セブンインベスターズの「カブロフ」でシステムを組んだんですが、マウス操作だけで完結するので、とっても便利なんですよ。

三空●ちょっと見せてください。確かに利益は出ているようですね。でも、プロフィットファクターが1.05と低いのが気になりますね。

若林●プロフィットファクターって何ですか?

三空●システムを評価する指標のひとつで、総利益が総損失の何倍かを示すデータです。これが1に近いということは、競馬でいうと、「ハナ差で勝っている」っていうこと。しかも、最大連続負け回数が27回。こんなに耐えられますか?

若林●耐えられな〜い(笑)。それに比べて、なんと、最大連続勝ち回数は4回。どういうことなんでしょうか?

三空●順張りのストラテジーなんでしょうね。勝つときに大きく取って、負けるときはすぐに損切りするという。少なくともプロフィットファクターは、1.3くらいは欲しいですね。できれば2くらいが理想なんですが……。

若林●三空さん、この「史江ストラテジー」をチューニングして、儲かるシステムに改良してくれませんか(笑)。

三空●自動売買システムを組むって、そう簡単ではないですよ。でも、ちょっといじってみましょうか。ちなみに、何のテクニカルでシグナルを出しているんですか?

若林●移動平均線とRSIを使ってます。けっこう単純に組んだんですけど、バックテストで表れたグラフで利益が出ていたので、これで大丈夫だと思ったんですけど。

三空●そこから徐々にチューニングを加えるべきでしょうね。先ほどのプロフィットファクターや、ペイオフレシオ(勝ちの平均利益額÷負けの平均損失額)を参考に精度を上げていくんです。ちなみに、「史江ストラテジー」の移動平均線は何本に設定していますか?

若林●25本です。

三空●では、それを20本に設定してみましょうか。

若林●20本ですか?

三空●株式投資などでは、25日移動平均線などが一般的ですが、テクニカル分析のボリンジャーバンドは20本がポピュラーなんですよ。あとはここをこう変更して……。

若林●三空さんは、自分の自動売買ストラテジーがあるんですよね。それって、内容は公開しないんですか?

三空●絶対しません。それこそ、すぐマネされてしまいますから。多くの投資家が同じことをやると、そのストラテジーは使えなくなってしまいますからね。

若林●あっ!

三空●どうしました。

若林●なんと、プロフィットファクターが1.14まで上がりました。

三空●一歩前進しましたね。これでハナ差がクビ差になりました(笑)。ロスカットは設定していますか?

若林●10Pipsです。

三空●それを50Pipsに変えてみてください。たぶん、ロスカットのしすぎだと思うんですよね。

若林●プロフィットファクターが1.17。ペイオフレシオは2.42まで改善してます!

三空●まずまずですね。最初から完璧なストラテジーはありませんので、これを走らせながら改良を加えていけばいいんです。あとは、相場によってもうひとつくらいストラテジーを用意しておきたいところですね。

若林●最初は設定がめんどくさいと思っていましたけど、なんだかおもしろくなってきました。では、いよいよトレード開始ですね。ドカ〜ンと儲かったらどうしよう。

三空●まだテスト段階ですから、そんなに大きな金額でやらないほうがいいですよ。まずは1万通貨くらいでいきましょう。

若林●えーっ。1円動いて1万円ですよねぇ。

三空●そうですよ。何か問題でも?

若林●いえ……なんでもありません。次回は、いよいよリアルマネーでの売買結果をご報告します。

若林 史江(FUMIE WAKABAYASHI)
株式アドバイザー

元祖・株アイドルとしてメディア等で活躍。現在は徳山大学経済学部特任講師も務める。マーケット業界での人脈は広く、自身も株式投資を行なっている。最近では、FXに夢中。著書多数。


三空(SANKU)
カリスマトレーダー

日本株で資産を2億円まで築いたカリスマトレーダー。現在は、FXを中心としたトレードを行なう。システムトレードでは、自身でプログラミングを行ない、さまざまなインジケーターを開発。
ブログ▶ http://finance.toremaga.com/inspecial/39/



この記事は「WEBネットマネー2013年2月号」に掲載されたものです。