日本初の“かたづけ士”小松易さんが説く「モノを整理するコツ」は、(1)外に出す(2)分ける(3)減らす(4)しまう、の4ステップ

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職場のデスクが片づいていないと仕事の効率が著しく落ちることは、誰もが実感するところだろう。デスク周りが整理されていない場合、ビジネスマンが必要な書類や文具を探すのに費やす時間は1年間で176時間にもなるという試算があるほどだ。

では、片づけるコツとは何か。日本初の“かたづけ士”である小松易(やすし)さんは、まずモノを減らす「整理」の重要さを指摘する。このモノを減らせるかどうかが、片づけを成功させる最大のカギになるのだ。

「モノを整理するコツは、いたってシンプルで(1)外に出す、(2)分ける、(3)減らす、(4)しまう、の4つのステップに分けて行なうことです。その上で一番大事なことは、片づけを細分化すること。いっぺんに片づけるのではなくて、デスクの上、各引き出し、足元といったように、エリアを分けて片づける計画を立ててください。それも一日1ヵ所で、時間も15分と決めて行なうことです」(小松さん)

それはなぜ?

「片づけが失敗する人の多くは、いっぺんにやろうとして途中で挫折したり、結果的に先送りしちゃうんですね。私がこの仕事を続けてきてわかったのは、一回に片づけるエリアを小さくし、時間も15分程度であれば、片づけが苦手な人でもできる可能性が高かったということなんです」

短時間の片づけを日々繰り返すことが片づけを成功させる秘訣なのだ。

「さて、ステップ(1)の『外に出す』ですが、例えば引き出しを整理する場合、中身をすべてデスクの上へ出すことが大事です」

引き出しのなかから不要なものを取り出すだけで済みそうなものだが……。

「外に出すことによって、減らす覚悟ができるんですよ。これが引き出しの中から間引く方法だと、モノを減らす踏ん切りがなかなかつかないんです」

引き出しのなかにどれだけ多くのモノが詰まっているかを最初に把握することで、捨てる判断に気持ちを傾けるわけだ。

「すべてのモノを外に出したら、次のステップ(2)は『分ける』です。この分けるのも、とても重要なポイント。片づけが苦手な人がハマるのは、この分け方なんですね。基準のひとつとして、文房具なら1ヵ月以内に使ったかどうかで“要”“不要”を分けていきます。書類なら1年以内に目を通したかどうかです」

いつか使うと思っているものほど、引き出しのなかに溜まってしまう。期限を決めることで、スパっと判断できるようになる。

「そこで“要”“不要”に分けられたら、次のステップ(3)は『減らす』です。いらないものを捨てるなり、人にあげるなりして、最後のステップ(4)の『しまう』となります。しまうとは、必要なものを元にあった場所に戻すこと。この4ステップが『整理する』の基本動作です」

整理のポイントは、徹底的にモノを減らすこと。そこには「勇気と決断が必要」と小松さんは言うが、そこさえうまくクリアできれば片づけの8割が終了したも同然。整理を徹底的にやりきるべし!

(取材・文/浜野きよぞう、撮影/井上太郎)