あなたの知らない世界の通貨




国際市場で他国の通貨と自由に交換できる通貨を「ハードカレンシー」と呼びます。USドル、ユーロ、円、UKポンド、スイスフラン、カナダドルなどがそれに当たります。ハードカレンシーなら、皆さん聞いたことがあるでしょう。



しかし、通貨はハードカレンシーだけではありません。国ごとにあります。日本人のあまり知らない通貨についてご紹介しましょう。



■アフガニスタンは「アフガニ」



政情不安定な国にありがちですが、インフレ率が高く、そのため2002年にはそれまでの1,000アフガニを新1アフガニにする「デノミ」が行われています。



■アンゴラは「クワンザ」



アフリカ大陸の南西部にあるアンゴラ共和国は、元はポルトガルの植民地でした。センティモという補助単位があって、1クワンザは100センティモです。



■アルメニアは「ドラム」



トルコ、イランの東方にある内陸国アルメニアは、旧ソ連に属していました。この「ドラム」はアルメニア語で「お金」という意味だそうです。



■ブータンは「ニュルタム」



1974年にブータン・ルピーに代わって導入された通貨で、ブータンのゾンカ語では「グルタム」と読むそうです。ニュルタムの多さと幸福は関係ないのです。



■エチオピアは「ブル」



以前は飢餓に悩まされていましたが、近年は成長著しいのがエチオピア。2003年以降なんと平均11%の成長率でGDPを上げています。しかし、その影響で国内ではインフレが進行しているとのことです。



■ケイマン諸島は「ドル」



タックスヘイブンとして知られるケイマン諸島ですが、通貨は「ケイマン諸島ドル」です。1974年4月1日に$1=1.2ケイマン諸島ドルで固定されました。



■チェコは「コルナ」



社会主義体制が崩れた1989年に、チェコスロバキア社会主義共和国⇒チェコおよびスロバキア連邦共和国に。その後、1993年にスロバキアと分かれて(ビロード離婚と呼ばれる)チェコ共和国になりました。そのときに作られた通貨です。



■グルジアは「ラリ」



黒海の東岸にあるグルジアは旧ソ連に属していましたが、ソ連の崩壊により独立。ソ連のルーブルを廃して、この独自通貨「ラリ」を導入しました。



■イスラエルは「シェケル」



現在のシェケルは「新シェケル」で、1985年に実施されたデノミによって誕生しました。紙幣はなぜか肖像画が縦に入る、世界でもほかに類を見ないデザインが特徴です。



■カザフスタンは「テンゲ」



カザフスタンは世界で9番目の国土面積を持つ旧ソ連に属していた内陸国です。1993年から使用されている非常に新しい通貨です。テンゲはTENGEと書くので、1文字間違うと危ないです(笑)。



■ラオスは「キップ」



ラオスはベトナムの西にある内陸国です。1キップから50,000キップまで紙幣の種類がとても多いですが、小額紙幣はほとんど使われていないようです。



■モンゴルは「トゥグリク」



モンゴル人民共和国はソ連の崩壊に伴って、社会主義体制を放棄して「モンゴル国」になりました。1,000トゥグリク以上の高額紙幣の肖像は、もちろん偉大な先祖「チンギス・ハーン」です。



■ミャンマーは「チャット」



1989年までは「ビルマ」でしたが、今はミャンマー連邦共和国。政情がいまだ不安定なため、インフレ率が高く、補助通貨(ピャー)はほぼ使用されていないようです。



■ペルーは「ヌエボソル」



ハイパーインフレに襲われたため、1991年に行われたデノミで誕生した通貨です。「ソル」とも呼ばれます。「ヌエボソル」(nuevo sol)は、長くて言いにくいですからね(笑)。現在は比較的安定した通貨となっています。



■トンガは「パアンガ」



パアンガは一般的に「トンガドル」とも呼ばれているそうです。トンガ王国は南太平洋にある美しい国ですが、この国が対日貿易で大黒字なのをご存じでしょうか。対日主力輸出製品は「かぼちゃ」です。かぼちゃはトンガの主力輸出製品になっているとのこと。



■バヌアツは「バツ」



バヌアツ共和国は南太平洋にある島しょ国家です。「バンジージャンプ」の基になったのは、バヌアツの成人の儀式「ナゴール」です。



■ザンビアは「クワチャ」



1968年にそれまで使用されていたザンビア・ポンドに代わって導入された通貨です。20クワチャ紙幣には「クーズー」、50クワチャには「シマウマ」、というふうに紙幣の種類ごとに違う動物が描かれていて面白いです。



■南アフリカは「ランド」



1961年に南アフリカ共和国の成立と同時に制定された通貨。近年は経済の成長も著しく政情も安定しているため、このランドが、ナミビア共和国、スワジランド王国、レソト王国、非公式ながらジンバブエ共和国でも使用されているようです。



あなたが知っている通貨はありましたか?





(高橋モータース@dcp)