男性の草食化、そして、女性の肉食化が叫ばれて久しくなります。「男性よりも女性の方が強いのではないか?」と思えるシーンに、実際に遭遇するようにもなりました。今の世の中、男性ではなく女性がリードしているのでしょうか。

 こと、サブカルチャーにおいては、そう言えるのかもしれません。世界が注目する日本の女性が持つ「ビューティー」や「ファッション」。クールジャパンの一つとして「カワイイ」は、ヨーロッパやアジアで認められつつあります。同様のムーブメントを日本の男性が起こす姿は、ここ数年見ることができていません。

 「世の女性は本当に元気である。若い人も元気。年を重ねた人も、美容だ、ハイキングだ、旅行だと、大変に元気である。これはもう、生命力のちがいなのかなぁ、と思うしかない」とは、経営者ブログランキングで1位を獲得した酒井靖之氏の著書『どっこい男は生きている』での言葉。

 男性が弱くなったから女性が強くなったのか、女性が強くなったから男性が弱くなったのか......。酒井氏は、知り合いのスタイリストからの言葉に、思わず感心したといいます。

 「世の男性が、もっともっと元気に輝いてくれないと、私たち女子はこれ以上キレイになれないのよ」

 確かに女性の本音なのかもしれません。男性の逞しく元気な姿こそが、女性のキレイの源になるのです。そんな女性たちに、「冗談じゃない、男はまだ死んでいない」と男性の気持ちを代弁しているのが酒井氏。

 「男が弱くなったなんて、世間の風潮に流されなくていい。大丈夫!日本男児はまだ死んでいない」と同書のなかで語っています。

 一説によると、「男性の草食化」「女性の肉食化」が進む背景には、仕事・学校での過労や偏った食事、不規則な生活からくるストレスが影響しているそう。これらによって、自律神経が乱れると、女性は相対的に女性ホルモンが減少し、男性は男性ホルモンが減るのです。医学的な根拠があるのなら仕方ない......と思いがちですが、「大切なのは気持ち」と、酒井氏は男性の復活を願っています。

 女性がもっともっと元気になって、男性がキレイになる姿よりは、やっぱり、男性が元気になって、女性のキレイな姿を見たいものです。

 「今日できなかったら明日やる。それでもダメだったらその次の日に必ずやる。そうしていけば、必ず勝つ。だから今やろう。今しか、やれるときはない」(本文より)

 酒井氏の男ぐさい言葉が男性を奮い立たせます。



『どっこい男は生きている』
 著者:酒井靖之
 出版社:粋人舎
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