どれだけ知ってる? 日本の外来種たち



「ブラックバス」や「アメリカザリガニ」、これらは海外から日本に持ち込まれて繁殖した「外来種」と呼ばれるものです。最近では、強力な毒を持つ外来種のクモ「セアカゴケグモ」が大量に繁殖していると報道されたこともありましたね。



さて今回は、2,000種類以上といわれている日本の外来種たちを紹介します。





●ニジマス

渓流釣りの獲物として釣り人にもなじみ深いニジマス。塩焼きやムニエルにして食べるとおいしいですよね。このニジマスは実は外来種。明治時代にアメリカから日本に持ち込まれ、広まったといわれています。



●カダヤシ

蚊の幼虫のボウフラを捕食することから「蚊を絶やす=カダヤシ」と名づけられた魚です。蚊を減らす目的で輸入されましたが、爆発的に繁殖し他の淡水魚の卵を食べたりして、自然に悪い影響を与えています。見た目がメダカそっくりなので、メダカだと思っていたものが実はカダヤシだった、というケースもあるようです。



●ウシガエル

夏に牛のような独特の鳴き声で鳴くウシガエルも外来種です。1918年に食用としてアメリカから輸入されたのですが、逃げ出した個体が大繁殖し、日本各地に広まりました。現在は「特定外来生物」に指定されていて、野外に放すことも捕まえることも違反になります。



●ミシシッピアカミミガメ

アメリカ合衆国原産の外来種のカメです。日本では、ミシシッピアカミミガメの亜種が「ミドリガメ」という名前で売られていたので、こっちの名前の方が分かりやすいかもしれませんね。縁日などで買った人も多いでしょう。飼育が面倒になったりして捨てられた個体が繁殖し、増えたとされています。



●カミツキガメ

名前のとおり、獲物にかみつく強力なアゴを持つ外来種のカメです。日本では、アメリカなどからペットとして持ち込まれた個体が捨てられ自然繁殖しています。沼地などで発見されるケースが多かったのですが、ここ数年、市街地の用水路などでも発見され、話題になりましたね。



●ウチダザリガニ

外来種のザリガニといえばアメリカザリガニが有名ですが、実はそれに負けず劣らず繁殖しているのがこの「ウチダザリガニ」です。ニホンザリガニやアメリカザリガニよりも大型で、生態系にも大きな影響を及ぼしていることから特定外来生物に指定され、駆除が行われています。北海道では年間10万匹以上が駆除されているそうです。



●ジャワマングース

日本では主に沖縄に生息するマングースも外来種です。1970年代に輸入されたそうです。「ハブの天敵!」というイメージのあるマングースですが、輸入された目的は主に、農作物を荒らすネズミ類の駆除でした。最初は30匹ほどだった個体が、現在は沖縄本島北部や奄美大島などに多く生息するようになり、在来種の生態を脅かす存在になっています。



●カワラバト

ドバトとも呼ばれているハトの一種です。本来はアフリカや中央アジアに分布するハトでしたが、日本では飼われていたものが野生化し、繁殖したとされています。



●ブタクサ

花粉症の原因の一つであるブタクサも外来種です。日本には明治時代に入ってきて繁殖、今では全国に分布しています。また、同じく花粉症の原因となる「カモガヤ」も明治時代に海外から日本に入ってきた外来種です。これらの花粉症に悩まされている人にはいい迷惑ですよね。



●シロツメクサ

シロツメクサは、明治時代に家畜の餌として輸入され、野生化した外来種です。シロツメクサよりも「クローバー」という名前の方がなじみがあるかもしれませんね。





有名なものから意外なものまでご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? こうした外来種の中には、ペット用に輸入されたものが飼育放棄されたりして繁殖したケースもあります。そう考えると、勝手に輸入して増えたから駆除、というのはなんだか理不尽な感じがしますね。



(貫井康徳@dcp)