24日、日本の現在の進路には長所も短所もあり、中国人は日本の経験と教訓をより多角的に研究・把握する必要がある。「日本衰退」の一言で簡単に総括できるものではない。資料写真。

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2013年1月24日、日本の現在の進路には長所も短所もあり、中国人は日本の経験と教訓をより多角的に研究・把握する必要がある。「日本衰退」の一言で簡単に総括できるものではない。瞭望東方週刊が伝えた。

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日中共催、あるいは中国側主催による多くのシンポジウムに出席したが、日本から出席した専門家らは日本の景気動向をよく紹介する。彼らは両国のGDP成長率を比較したグラフを掲げることがある。日本は80年代のバブル経済崩壊以来、GDP成長率は低迷を続け、一方の中国は毎年、二桁台のペースで成長しており、日中両国の差は一目瞭然、と示している。

よって日本は「凋落に向かう国」――「日本経済の不景気で、自動車・高級品などは輸出してもさばけない」「日本経済は悪化しており、国民生活も苦しい」などと考える中国人が増えている。

■本当に凋落するのか?

日本人の習性は自己を誇らず、何事にも謙虚であって、初めて他人の尊敬を受けることができる。しかしこの特徴は国際社会、とりわけ中国のような巨大なビジネスチャンスの地では理解されず、ひいては「本当に深刻な状況なのだ」と誤解されることが多い。

両国経済を比較するとき、成長率のみならず、絶対値をみる必要がある。過去40年間の日中両国の「富の蓄積」を棒グラフで示すとすれば、日本の現状は依然、絶対的優位にある。日本はGDPは伸びていないが、今なお毎年500兆円近くの「絶対的な富」を生み出している。これは非常にリアルな数字であり、自慢ではない。

最近、勤務先の専門家が某政府機関で講演した際、1989年「世界銀行資産額上位10行」と題された表を示した。首位から6位までを日本の銀行が独占、煌びやかな過去に場内からどよめきが起こった。私が再び強調したいのは、これは輝かしい日本の過去ではなく、日本の進路に長所があるか、短所があるか、である。中国人は日本の経験と教訓を多角的に研究・把握する必要がある。「日本衰退」の一言で簡単に総括できるものではない。

ここまで綴ると、中国の一部の専門家が自国経済を理解しておらず、情緒的に陥る傾向があり、真に客観的なデータ、そして理性的分析に立脚していないことを時に感ずることを思い出す。

日中交流において、日本の経済学者も日本経済の高度成長期の成功と失敗の経験をより多角的に中国に伝えるべきと気付く。急速な成長期にある中国も「酒宴失敬」の目に遭ったらどうすべきか、より深く考える必要がある。一方で停滞と調整が続く日本は、過去の誇りからパワーと勇気を汲み取ることも必要だろう。

日中両国は経済的に非常に密につながっているが、政治レベルは微妙な関係が続いている。しかしそれゆえに、両国は経済面での理解を一層深めるべきと感じる。明日にはアジア時代が待っている。アジアにおいて日中両国は競争関係にあるが、相互補完するパートナーシップが深く根付いている。情緒的な相手側への誤解は避けたい。これこそ大切である。(文/松野豊)(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/TF)