現代インドの真の姿に迫る 気鋭アーティスト作品がエスパス ルイ・ヴィトン東京に

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 「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」が、4人の新進気鋭のインド人アーティストによるグループ展「Urban Narratives ―ある都市の物語―」を1月26日よりエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催する。美術史家で美術評論家のNanak Ganguly(ナナク・ガングリー)がキュレーションを担当。インドを拠点とするインド人が、自らの視点でインドの現状を描き出したアート11作品が並ぶ。

刺激的な現代インドアートがルイ・ヴィトンにの画像を拡大

 「Urban Narratives ―ある都市の物語―」のアーティスト4名は、全てインドの西ベンガル州の都市コルカタ出身。キュレーターNanak Gangulyは、この地域を現代ビジュアルアーツ界の発展に多大な貢献をしてきた地域として捉えている。同地域で生まれたアーティストたちはそれぞれ、インドの文化的な歴史に深く影響を受けており、作品には現代インドの多様性が色濃く反映されているという。同展では、立体や彫刻、絵画、アニメーション、ドローイングなど様々なアプローチから、ヒエラルキーやバイオレンス、混沌としたインド亜大陸の生活、差異から生まれる堕落といった"インドの今"が鋭く表現されている。

 Snehasish Maity(スネハシシュ・マイティ)の立体作品「マスク」はプラスチック製品を中心とした"地球に有害なもの"で作られ、目元から流れる映像には人ごみやジャンクフードなどが映されている。また「アンナ-無言の声」では、汚職腐敗を排除するために民衆に呼びかけた社会運動家のアンナ・ハザレをイメージし、古新聞を積み上げたコラージュを発表した。エスパス ルイ・ヴィトン東京の天井近くまで伸びる巨大インスタレーション「スカイライン」を製作したSekhar Roy(セカール・ロイ)は、「首都カルカッタをモチーフに、垂直なビルが立ち並び変わりゆく街の風景と変わらない人々の生活レベルの差をこの作品に込めた」と話す。作品の周りでは、自身が街で録音したというノイズが流されている。日常にありふれた物体の美的な面に着目し、芸術作品として昇華させるAdip Dutta(アディプ・ダッタ)は、テラスに巨大なクリップを展示。ジェンダーの退廃といった課題について考察している女性アーティストPiyali Sadhukhan(ピヤリ・サドゥカーン)は、女性が社会に与えられている「protection(保護)」というベールを、自らをモデルとした8体の立体と絵画で表現した。

■「Urban Narratives ―ある都市の物語―」
会期:2013年1月26日(土)〜5月6日(月)
場所:エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-7-5 ルイ・ヴィトン 表参道ビル 7 階 電話: 03-5766-1094
開館時間:12:00‐20:00
休館日: 無休
入場料: 無料