真木よう子
 艶(つや)という一人の女性よって、自らの愛を見つめ直す女たちの映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』が、いよいよ明日26日(土)より公開となる。艶の最後の夫・松生を演じた阿部寛と、小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、大竹しのぶといった豪華女優陣によって描かれる愛の物語。艶がストーカーしていた男・優(永山絢斗)の恋人である“愛を待つ女”百々子を演じた、今最も“つや”のある女優の一人、真木よう子にとって“愛”とは何なのだろうか。

――本作で演じた百々子について、共感したこと、自分との違いを感じたことはありますか?

真木よう子(以下、真木):行定さんからオファーを頂いた時に「私が百々子?」と思ったぐらい自分とはかけ離れた役だったから、逆に「やってみたい」という気持ちがあったんですけど、台本を読んだ時は、他のエピソードに登場する女性の感情のほうが共感できる所があったかな(笑)。台本を読んでいる限りでは理解し難い部分が沢山あったけど、どんな作品でも現場に入ってみないと分からないので。台詞を喋ってみて、演出を受けて、「こういう感情だったんだ」と都度、発見していく感じでしたね。すごく垢抜けた優の元カノを見て、今回は全カツラだったんですけど、鏡で自分のダサい髪型とかを見比べてコンプレックスを感じるシーンは、すごく共感できるというか多分、女性だったら誰でも持ってることだし。

――特に自分との違いを感じたのはどんな所ですか?

真木:だって、優って酷い男じゃないですか(笑)。普通に自分の子供とか紹介されて、私だったら、その後「ちょっと話し合うか」となりそうな所を、彼女的に引っ掛かっている所はあるけど、“愛を待つ女”だから明確な言葉を相手に投げかけないんですよね。優が他の女の人と一緒にいる所を見ても、特に何か問いただす訳でもなく。でも、演じてて違和感を感じることはなかったですね。

――真木さんご自身は、百々子と似たような経験をされたことは無いですか?

真木:無いですよ(笑)。

――メディアを通じて、真木さんは強くてどこか男らしい一面があると言うか、サバサバした女性のイメージを抱いていましたが…。

真木:そうなんですよねぇ…。

――周囲からは、どのように言われることが多いですか?

真木:「何を考えているのか分からない」とは、凄く言われますね。

――でも、そういう時って大抵、何も考えてないんですよね。

真木:何も考えてなかったり、ボーッとしてたり。そういう強い女性とか、クールで、みたいなパブリックイメージがあるから、初対面の人に大体、怖がられるという。実はものすごく人見知りで、顔を見れなくなっちゃうから、共演者とか、これから良い作品を作っていこうと思っているチームの人達に挨拶する時は、頑張ってなるべく笑顔を見せないと多分、私のことを怖がったままだからと意識してますね(笑)。

――真木さんご自身としては、どんなタイプだと自覚してますか?

真木:中身の考え方は、すごく男性的なのかな?とは思います。父親譲りで、良くも悪くも責任感がすごく強くて、バカ真面目なので。一つの作品をやる時に、良い作品を作ろうと思って集中しちゃうから、器用じゃないんですよね(笑)。

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