スマートフォンは今、技術革新が最も目覚ましい機器のひとつ。1〜2年前に買い替えたスマホを使っている人は、最新機種を手にしたとき、その進化の度合いにきっと驚くことになるだろう。たとえば、1月30日にドコモから発売が予定されている、パナソニックモバイルコミュニケーションズの『ELUGA X P-02E』(以下、『ELUGA X』)。筆者は一足先に触れる機会を得たが、手にした瞬間にこれまでの機種との違いを、はっきりと感じることができた。

ドコモ『ELUGA X P-02E』(パナソニック モバイルコミュニケーションズ製)。約5.0インチのフルHDディスプレイにクアッドコアCPUを搭載。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信に加え、防水・防塵、おくだけ充電にも対応。約1320万画素カメラに2320mAhの大容量バッテリーを搭載する。OSはAndroid4.1。約高さ139×幅68×厚さ9.9mm、約152g。

 まず、これまでのスマホとは、ディスプレイの美しさが違う。『ELUGA X』が採用するのは、約5.0インチのフルHDディスプレイ。1080×1920ドットのフルHDパネルは液晶テレビなどでも採用されているが、それがスマホのサイズにぎゅぎゅっと凝縮されているため、高精細さは驚くほど。この春には同様に、フルHDディスプレイを搭載する最新スマートフォンがいくつか登場するが、『ELUGA X』ではさらに、パナソニックのテレビ『ビエラ』で培った映像処理技術「モバイルPEAKSエンジン」を搭載。コントラストくっきりで色鮮やか、かつ奥行きのある映像を楽しむことができる。

■フルHDディスプレイはスマホの動画視聴をどう変えるか

『ELUGA X』は、CPUに1.5GHzのクアッドコアCPUを搭載する。独自の映像処理技術をクアッドコアCPUの処理性能がサポートすることで、リアルタイムで映像を解析し、なめらかで美しい動画再生を実現するしくみだ。その映像処理能力の高さは、もともとの配信画質が低いワンセグでも体感できるが、やはり違いがよりはっきりと分かるのは、ハイクオリティー動画を再生したとき。特に「YouTube」のHD動画では、ドコモLTE Xiの高速通信と相まって、ストレスのない動画再生ができる。最近は「YouTube」のHD動画比率も高くなってきているので、この快適さは筆者をはじめ「YouTube」ファンにとっては、有り難いものだ。

『ELUGA X』はこのほか「NOTTV」(※1)にも対応。欧州サッカーなどのスポーツ中継も、フルHDで楽しむことができる。このほかにも、ドコモの「VIDEOストア」や「hulu」など、最近はスマートフォンに向けた動画配信サービスが充実しているので、フルHDディスプレイの恩恵にあずかれるケースはかなり多いだろう。

 様々な映像コンテンツの中でも、筆者が特に『ELUGA X』で視聴して、印象的だったのはミュージックビデオやライブといった音楽コンテンツだ。本機にはダイナミックレンジを補正する「MAXX AUDIO」が搭載されていて、ヘッドフォンはもちろん、スピーカー再生時にも、迫力のあるシアターサウンドを楽しむことができる。特に音楽コンテンツは、音のダイナミックさをより感じることができるので、おすすめ。フルHD映像と一緒に楽しみたい。

ドコモ『ELUGA X P-02E』

細部までくっきり、色鮮やかで、約5.0インチという画面サイズも相まって、かなりダイナミックな映像が楽しめる。

■大容量バッテリー&エコナビで2日間(※2)使用可能

 大きな画面は見やすく迫力もあるが、一方でディスプレイが大きくなれば、それだけバッテリーも多く消耗する。『ELUGA X』ではこの点も考慮し、2320mAhという大容量バッテリーを搭載している。ELUGAシリーズの旧モデル『ELUGA V』のバッテリーが1600mAhだったのと比較すると、実に1.5倍近くも大容量化したことになる。

 あわせて『ELUGA X』には、パナソニック製品ではおなじみの「エコナビ」も搭載されている。「エコナビ」にはユーザーの使用実績から電池の平均的な消費を計算し、持ち時間を予測する機能も新たに備わった。また自分のライフサイクルにあわせて設定項目の時間指定ができる機能もあり、「自宅にいる時間帯はGPSを切る」といった設定ができて便利。これらの効果が相まってオートecoモード設定には2日間の使用が可能。また、連続通話時間も3G接続時で600分と、従来のケータイに近いスペックになっている。

 実際に筆者が試用している間もバッテリーは大きく減ることがなく、少なくともまる2日は安心して使えそうだという印象を受けた。これまでのスマホは、とにかく毎日充電しないと使い物にならなかったが、『ELUGA X』なら使い方にもよるが、1日充電し忘れたくらいなら、なんとか乗り切れるかもしれない。また万が一電池が切れそうになったときも、『ELUGA X』では、別売りの『ACアダプタ04』を使用して急速充電(※3)が可能となっている。60分で1200mAh以上の充電ができるということなので、いざというときには頼れる存在になるだろう。

ドコモ『ELUGA X P-02E』

残り稼動予想時間が表示されるので、充電サイクルの目安にできる。AUTO設定では「ecoモード」に切り替えるタイミングも設定することが可能。

■おまかせできれいに撮れるカメラでSNSがもっと楽しくなる

 スマホでよく使う機能といえば、メールやブラウザ、それにカメラだろう。筆者もスマホのカメラはよく使う。手軽に撮れるだけでなく、撮った写真をすぐに友達にメールしたり、SNSに公開したりできるからだ。『ELUGA』シリーズには「ピクチャジャンプ」という機能があり、この撮影からSNS投稿までが、実にスムーズな流れの中でできるようになっている。『ELUGA X』ではさらにその行程の中に写真をリサイズできる機能が加わり、メールやSNSへの投稿がさらにスムーズにできるようになっている。

 メインカメラは大判印刷にも耐えられる約1320万画素で、その機能はまさにパナソニック製のデジタルカメラ『ルミックス』そのもの。「おまかせiA」では、シーンを自動認識して最適な設定で撮影できるため、撮る方はシャッターを押すだけ広角28mm、F値2.2という明るいレンズを搭載していることもあり、特に他のスマホが苦手とする暗い場所で、驚くほどきれいな写真が撮れる。中でも筆者が特に感動したのは料理写真。かなり薄暗い店内でも、シズル感のあるきれいな写真を撮ることができた。これならSNSで友達から「いいね!」をたくさんもらえそうだ。

◎実際に『ELUGA X』で撮影した写真(リサイズ済み)

ドコモ『ELUGA X P-02E』 ドコモ『ELUGA X P-02E』

■「ケータイモード」で従来のケータイユーザーも迷わず使える

『ELUGA X』には、ケータイからの乗り換えユーザーに配慮した機能も備えられている。ホームUIとして用意されている「ケータイモード」がそれだ。このUIは、ドコモのiモードケータイのUIとそっくりに作られていて、たとえばホーム画面には、iモードケータイの十字キーと同じような役割が割り当てられている。画面を右にフリックすると「着信履歴」、左にフリックすると「リダイヤル」が表示できるといった具合だ。またiモードケータイのメニューにあたる画面もあり、「お気に入り」には好きなアプリのアイコンを貼り付けておくことができる。

 さらにうれしいのが、ケータイではおなじみの機能のひとつ「伝言メモ」が搭載されていること。ケータイで、これを留守電代わりに使っていた人は、スマホに乗り換えても同じように使うことができる。

ドコモ『ELUGA X P-02E』

タイル状のアイコンが並び、まるでケータイのメニュー画面のような「ケータイモード」。よく使う機能に素早くアクセスすることができる。

■ワンハンド操作の快適さは?スマホを片手で使い倒してみる

 約5.0インチと、スマホの中でもかなり大きなディスプレイを搭載する『ELUGA X』だが、実際に手にしてみると、意外に持ちやすくコンパクトなことに驚く。これはディスプレイ周囲の額縁部分をぎりぎりまで狭めて、幅68mmという片手で持てるサイズ感を実現しているため。厚さも9.9mmと比較的スリムで、角もほどよくラウンドしているため、手にしっくりとなじむのだ。画面が大きくてもちゃんと持ちやすいというのは、実はかなり重要なポイント。ぎゅっと握ることができなければ、それだけ落としやすくもなるからだ。

 加えて『ELUGA X』には、片手だけで操作できる工夫もされている。約5.0インチともなれば、さすがに画面の隅々までを親指だけで操作するのは厳しい。そこで親指の届くエリアだけにアプリアイコンを配置した、「フィットホーム」というオリジナルのホームUIが用意されているのだ。このUIではアプリ一覧を左右に回転させるようにスライドでき、親指ひとつで目指すアプリを簡単に起動できる。

 またこのほかロック画面では、画面上の指を置いた場所にロック解除キーが表示される「フィットロック」機能も用意されている。画面のどこでも好きな場所でロック解除ができるので、右手派にも左手派にも使いやすいのがポイント。いずれの機能も、使い慣れると実に快適だ。

親指の届く範囲で操作ができるので、大画面ではあるがワンハンドで使える。荷物を持っている通勤時などは特に、片手操作できる方がありがたい。

■機器連携で何ができる?あれもこれもつながる魅力をチェック

 最後にパナソニックのスマホならではといえる、豊富な機器連携機能についても触れておきたい。パナソニックでは白物家電からウェルネス製品、テレビ、レコーダーといったAV機器、PCのレッツノートまで、様々な製品を発売しているが、『ELUGA X』にはこれらの対応製品と連携できる統合アプリ「ELUGA Link」がプリインストールされている。連携できる具体的な機器と内容については、同社のホームページを参照してもらいたいが、たとえば、『ELUGA X』からWi-Fiを利用してBDレコーダー『ディーガ』にアクセス。録画した番組を家の中の好きな場所で、もちろんフルHD画質でストリーミング再生するといったことができるようになっている。

 逆に『ELUGA X』に、3月発売予定のオプション『ワイヤレスディスプレイアダプタ ーEB-L70181』(※4)を接続すれば、NOTTVなどの番組、Webサイト、プリインアプリなど、『ELUGA X』で表示しているコンテンツをそのままテレビ画面へ出力することも可能。スマホで撮った写真やムービーを、みんなで鑑賞するといったことができる。『ワイヤレスディスプレイアダプター』はそれ自体もとてもコンパクトなので、旅先に持参して撮った写真を宿で見返すといった楽しみ方もできるだろう。

ドコモ『ELUGA X P-02E』

パナソニック製の対応機器と連携できる「ELUGA Link」アプリ。AV機器だけでなく、代物家電やレッツノートとも様々な連携が可能だ。

※1 視聴は有料となります。

※2  お客様の平均的な使用状況を想定し、実際に測定したものです(パナソニック モバイルコミュニケーションズ調べ)。アプリやネットワークなどの使用頻度・使用環境により大きく変動する場合があります。 

※3 急速充電を行うには、『ACアダプタ04』(別売)が必要です。『ACアダプタ03/04』はドコモの共通オプション品です。

※4 HDMIケーブル(市販品)が別途必要です。ご購入は、パナソニックの家電製品直販サイト「パナセンス」へ。http://club.panasonic.jp/mall/sense/open

(文/古森 天)