IMFの世界経済見通し〜世界経済の成長率は徐々に上昇へ

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IMF(国際通貨基金)は1月23日に世界経済見通しを改定し、2013年の世界の成長率予想を3.5%(10月時点3.6%)、2014年の予想を4.1%(同4.2%)とし、それぞれ前年に比べ成長が加速するとの予想を示しました。

欧州の信用不安が以前よりも和らいでいることから、世界経済全体としては、新興国を中心に徐々に上向いていくとの見方を示しましたが、欧州経済の景気回復が予想以上に遅れていることなどから、両年の予想をわずかに下方修正しました。

先進国の成長率は、2013年が1.4%、2014年が2.2%になる見通しです。

米国では「財政の崖」がおおむね回避されたことに加え、株価の上昇や住宅市場の回復などを背景に、個人消費が一段と堅調に推移し、同国経済は好転していくとしています。

一方、ユーロ圏の成長率は、2013年を▲0.2%、2014年を1.0%と、それぞれ下方修正しました。

IMFでは、緊縮財政政策や金融情勢により成長が抑制されているユーロ圏周辺国の景気低迷が、ドイツやフランスなどの中核国に波及していることが背景としています。

また、日本については、日中関係の悪化で、中国向けの輸出が落ち込み、景気は後退傾向にあるものの、安倍政権が打ち出した大規模な景気対策、大胆な金融緩和やそれに伴なう円安傾向が、短期的には成長につながると指摘しました。

新興国の成長率は、2013年が5.5%、2014年が5.9%になる見通しです。

IMFでは、景気低迷による先進国の需要減少が新興国の貿易にマイナスの影響を与えているものの、政府による景気刺激策などが成長を後押ししていると分析しています。

なかでも中国の経済成長率は、2012年に7.8%まで減速した後、2013年、2014年はともに8%台を回復する見通しです。

なお、IMFでは、中国とインドを含むアジアは、世界でもっとも成長率が高い地域であり続けるとの見方を示しており、金融市場においても、これらの国々の成長力に注目が集まるものとみられます。

(※上記は過去のものおよび予想であり、将来の運用成果等を約束するものではありません。

)(2013年1月24日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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