「東京オリンピックとともに生まれた超老舗・小僧寿しの優待は2012年度だけ年3回!」の巻


個人株主が増えてうれしい悲鳴!実直な企業の代表格 

今年の株主優待の話題で一番の明るいニュースは、「小僧寿し」の優待復活ではないだろうか。経営再建中の同社だが、かつて苦渋の思いで廃止した優待制度の再開を決め、株主に喜ばれている。

「おかげさまで、うれしい悲鳴を上げています」と、小僧寿し総務人事部の渡邉敏仁さん。2012年7月に優待制度の復活を発表したところ、個人株主が大幅に増え、問い合わせに忙しくなったという。株主の増加は現行の再建路線が投資家の支持を得たということでもある。

同社の株主優待は2009年に一度打ち切ったが、「多くの株主の方からのご要望」(渡邉さん)に応えて復活した。それだけに、優待の内容からは個人株主を大切に思う会社の姿勢が強くうかがえる。

同社の優待制度は100株以上の株主が対象。保有株式数を11段階に区分し、株数に応じて500円分の「株主様ご優待券」が増えていく。少額株主を切り捨てる企業が少なくない中で、小僧寿しの場合は100株で優待券2枚(1000円分)がもらえる。通常は年2回の優待だが、2012年度に限って6・9・12月の3回も優待がある。また、6月には3000円相当の「おせちご優待券」も贈呈されるので、株主になると店舗に足を運ぶ回数が確実に増えそうだ。優待券は持ち帰り寿し店「小僧寿し」以外にも、回転寿し「海鮮」、宅配寿し「札幌海鮮丸」などの系列店でも使える。利用する際に枚数制限がないのも好評だ。

小僧寿しといえば、看板に描かれている小僧さんのキャラが遠くからでもわかる目印。この小僧さんの名前は鉢巻太助という。小僧寿しは、このキャラを冠した「鉢巻太助 築地本店」をこの9月にオープンさせた。新鮮なネタを低価格で提供するのが特徴の立ち食い寿司店で、激戦地の築地にあって大賑わいが続いている。大トロは?さすが〞だ。当然、優待券も使える。

優待の話ばかりになってしまったが、増資で新規出店費用を確保するとともに、フランチャイズ加盟店の募集も再開し、反転攻勢は着々と進んでおり、業績面でも本格復活が待ち遠しい。

「これからもすべての株主の方にご満足いただけるよう、さらにがんばります」と渡邉さん。


この記事は「WEBネットマネー2013年2月号」に掲載されたものです。