航空事故の65%は離着陸時に起きる

「魔の11分」という言葉を知っていますか? 航空事故の大部分は離陸時の3分と着陸時の8分の間に起きることから言われる表現です。

 元来の英語表現ではもう少し冷静に「Critical Eleven Minutes」です。航空会社(TWA)が、乗員たち向けにつくった言葉で、「いざというとき、乗客の避難誘導などを的確に行えるようにしよう」と呼びかけ、そこに集中した訓練を行ってきました。

 たとえば離陸前、着陸前に客室乗務員たちは30秒間沈黙し、心の中でイメージトレーニングをします。自分の身を守る(でないとお客さんを助けられない)、パニックを起こさない、機内外の状況を確認する、必要なら避難誘導する……。

 でも、乗客としてできることはないのでしょうか? 少なくとも2つあります。1つは「11分」の間はクツをしっかり履いておくことです。特にビジネスクラスの乗客ほど、席に着いたとたんイソイソとスリッパに履き替えたりしますが、もし事故のことを考えるなら、とても危険なことです。

 事故後、機内外はどんな状況でしょうか。ガラスや金属が飛び散って、漏れた燃料に引火して床や地面が燃えているかもしれません。そのとき、クツのあるなしは、生死を分けることになりかねないのです。

 だから、クツを脱ぐのは離陸後3分経ってから。そして着陸8分前(もしくは最終着陸態勢に入ってから)にはクツをちゃんと履きましょう。

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