宝塚の舞台に響く「異議あり!」の声 - 宝塚歌劇『逆転裁判3』ゲネプロ潜入

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カプコンの人気ゲーム『逆転裁判』シリーズをモチーフにした宝塚歌劇『逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース』のゲネプロ(通し舞台稽古)が22日、東京・新宿の日本青年館にて行われた。

『逆転裁判』シリーズを題材にした宝塚歌劇は今回が3回目。

出演するキャラクターは『逆転裁判』海外版を採用しており、検事マイルズ・エッジワースは御剣怜侍、ラリー・バッツは矢張政志といった名前で登場。

キャスト陣は、前作『逆転裁判2 -蘇る真実、再び…』に続き、宝塚歌劇団の宙組が出演する。

これまでの舞台の主人公、フェニックス・ライト(成歩堂龍一)は今回は登場しないが、劇中の回想シーンなどで何度かマイルズが彼の名を挙げるシーンがある。

『逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース』の主人公はタイトルのとおり、マイルズ・エッジワース。

フェニックス・ライトとの法廷バトルで初めて敗北を味わったマイルズは、自分を見失い放浪の旅を続けていたが、ひょんなことからトラブルメーカーであり幼馴染みのラリー・バッツと再会する。

ラリーの故郷、カリフォルニアを目指すべく飛行機に乗ったところ、突然の乱気流によって30年前の過去にタイムスリップ。

そこで遭遇したのは、事件に巻き込まれて死んだはずのマイルズの父、グレゴリー・エッジワース(御剣信)だった……というのが物語の導入となる。

ネタバレを避けるため、ストーリーについてはこれ以上お伝えできないが、『逆転裁判』シリーズのサブキャラクターが登場したり、ゲーム楽曲や効果音が流れたりとゲームファンは思わずニヤリとするシーンもある。

さらにはゲームでおなじみのコミカルタッチなマイルズの”心の声”やリアクションを楽しめるほか、これまで語られなかったマイルズの恋の物語、さらにはマイルズ親子の戦いが劇中で描かれている。

一見、水と油のような関係ともいえる”ゲーム”と”歌劇”がどのようにシンクロし、またどのように相乗効果を生み出しているのか、ぜひ本公演を見て、確かめていただきたい。

では最後に、ゲネプロ公演終了後に脚本・演出を手がけた鈴木圭氏にインタビューすることができたので、その模様をお伝えしたい。

──今回のコンセプトを教えてください鈴木氏:「今回の話は”出会うはずがない親子が出会う”という親子の物語です。

親子の深い絆や情の部分を感じていただきたいと思います」──今回の主役はマイルズですが、彼を主軸に置いた物語にした理由は?鈴木氏:「主演である彼女(悠未ひろ)は、前作でもマイルズを演じ、反響がすごく高かったのです。

当時『逆転検事』シリーズも発売されていたので、次回は宝塚歌劇のシリーズに入れ、彼女のためにやろうかなと思っていました。

また、フェニックス・ライト(成歩堂龍一)を出さなかったのもマイルズに焦点を絞りたかったから、というのもありますね」──ウェンディー・オールドバッグ(大場カオル@オバチャン)も登場しますが、それもファンに楽しんでもらうためですか?鈴木氏:「そうです。

せっかくのコラボレーションなので。

僕自身、再現モノの舞台などで”どうせなら、あのキャラが見たかった”と思ったりするので、そういう要素も入れたいと思っていました。

舞台のシリーズでは、大場カオルさんが登場するのは、今回が初めてですね(笑)」──音楽もかなり再現度が高いですね鈴木氏:「うちはフルオーケストラで演奏するので、ゲームの音をそのままオーケストラで舞台にしたほうが楽しいと思い、オーケストラ用にアレンジしています。

ゲームのシーンを思い出させることも大事と思っており、ゲームと舞台が同じ印象になるように作りあげるのが僕の『逆転裁判』を扱う上でのテーマと言えます」──今回新たに取り入れたアイディアや演出は何でしょうか鈴木氏:「アイディアとは違うんですが、タイムスリップものは前から考えていてマイルズを主役にした物語なら、絶対に父親と共演させたいと思っていました。

これまでのフェニックス・ライトとは違う弁護士を相手で、しかもその弁護士はとても有能……という物語を作りたかった」──最後に舞台を見に来るファンの方にメッセージをお願いします鈴木氏:「今回の舞台で、初めて『逆転裁判』に出る宙組の子も多いんですが、その子たちが舞台上でゲームに歩み寄っているさまを観ていただきたいと思います。

とにかく主演している子たちは、みんな楽しそうに、うれしそうにやっています。

いつもの宝塚とちょっと違った部分、新しい彼女たちが見られるので、新しい世界を見ていただけたいと思います」宝塚歌劇団、宙組公演『逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース』は日本青年館大ホールにて1月23日(水)〜28日(月)の期間で上演される。

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