月曜日の午前中に社員の写真を投稿する「ANA.Japan」

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フェイスブックに関する情報を提供するfacenaviが、2012年の「Facebook企業・ブランドページ年間ランキング」を発表している。12月22日時点のファン数、1年間の「いいね!」やコメント、シェアの数などのデータを集計したものだ。

総合ランキング1位には、全日空の「ANA.Japan」が輝いた。ファン数は80万人を超え、「いいね!」数250万、コメント数6.6万、シェア数5.7万以上を誇っている。2位に大差をつけた2連覇だ。

魅力的な写真をタイミングよく投稿

人気の理由は、魅力的な写真をタイミングよく投稿していることだ。アイスランドにある世界最大級の露天風呂の写真には、1.5万を超える「いいね!」がついている。元気で明るい気持ちになり、旅行に行きたくなる。

月曜日の午前中に投稿されるのは、紹介文を添えた社員の写真だ。自分と異なる職種でも、明るい表情で仕事に励む人を見ると元気がもらえるものだ。金曜日の夕方には、旅先での写真が投稿される。週の終わりに、週末モードに気分が切り替わる。

投稿写真をフェイスブックのカバー写真として採用するコーナーもあり、ANA機の写真が数多く投稿されている。こういうしかけも、ファンを引きつけているのだろう。

会社の投稿には、折りにつけ「『あんしん、あったか、あかるく元気』な情報を発信してまいります」という言葉が見られる。同社フェイスブックページの運営ポリシーと思われるが、複数の担当者で運営するページだからこそポリシーは欠かせない。

総合ランキングでは、このほか2位に日本航空の「JAPAN AIRLINES」(ファン数約75万人)、3位に「ディズニー」(同48万人)、4位に「SUNTORY サントリー」(同50万人)、5位に「スターバックス コーヒー ジャパン」(同76万人)が続いている。

注目したいのは6位の「チキンラーメン ひよこちゃん」だ。ファン数だけ見れば25万人強と上位企業の半数にも満たないが、「エンゲージメント数」の高さが順位を引き上げた。

成果が上がるページには「共通点」がある

エンゲージメント数とは、「いいね!」やコメント、シェア数の合計のこと。フェイスブックページ上で、企業とファンが盛んにやりとりしていることを示している。

チキンラーメンのフェイスブックは、とにかくキャラクターの「ひよこちゃん」推しだ。最近はスキーシーズン真っ盛りということで、ひよこちゃんがスキーをしている写真が投稿されている。

その次に投稿されたのは「視線を集めるつもりが、紫外線を集めてしまいました・・・」と、ゴーグルでスキー焼けしているお茶目な写真。これには2万を超える「いいね!」がついている。

読者からは「可愛いなッ^^ぶんぶん(><)」など250ものコメントが寄せられている。キャラクターが好きなファンのツボをうまく突いた結果だろう。この投稿のために、ちょっとしたセットを組んでいるのではないか。

そんな可愛らしい投稿の合間に家電が当たるキャンペーン情報を忍ばせ、2万弱の「いいね!」を獲得しているところからみても、一定の販促効果が出ていると思われる。

全日空と「ひよこちゃん」の共通点は、ファンが求めるものを考え、それを自社の事業と絡めてタイミングよく投稿している点だ。ともに写真のクオリティ確保に力を入れているところも共通している。

また、投稿の方向性に一貫性が見られ、しっかりした運営ポリシーが作られていることも伺われる。ここまで充実したコンテンツを作るためには、外部スタッフを含めたPR誌並みの企画・編集体制が必要ではないだろうか。(岡 徳之)