[其ノ一 株テクニカル編]2013年、IPOパワー復活! 注目はダントツでリクルート
2012年は46社の新規上場があり、そのうち8割の銘柄の初値が公開価格を超えて大幅上昇。この勢いに乗る銘柄は?


これからの新規上場は50〜60社の見込み!人材と不動産がアツイ

IPO(新規株式公開)市場が大にぎわいです。12月にIPOを実施予定の企業は14社(2012年11月末時点)。月間で10社以上のIPOが実施されることは最近では珍しく、活況ですね。例年、12月は年末の駆け込みによって上場企業数が多い(2011年12月も10社上場)のですが、今年はそれ以上です。2012年は通年で46社となる見込み。2008年の49社に匹敵する水準まで、新規上場数は回復しています。

さて、2012年のIPO市場を振り返ると、ほぼ8割の銘柄の初値が公開価格を上回る好パフォーマンス。初値が公開価格の2倍近くまで爆騰した銘柄が、さらに上場後に大きく値を上げるケースが目立っています。

年間パフォーマンスが全上場銘柄でトップとなりそうなエイチーム(4月上場)は、初値が公開価格の2.7倍、そこからさらに3.6倍(株式分割を考慮)と急騰しました! 同社は上場から約7カ月で東証1部市場への昇格を果たしましたが、新興市場への上場後すぐに市場昇格する銘柄が多いのも今年の特徴といえるでしょう。

そんな中、2013年のIPO市場は一段と盛り上がりそうです。上場企業数は2012年より多い50〜60社程度になる見込み。2012年の大型IPOとしては日本航空が話題でしたが、2013年の注目はダントツでリクルートホールディングス! 人材派遣企業として知名度もダントツですが、「2013年度中の上場を目指している」ようです。これにより、類似企業となる?人材関連株〞に底上げの動きも期待。

?鉄板人気〞はネット関連株であることに変わりはありませんが、2013年は不動産関連のIPOにも注目です。不動産市況は底入れの兆しが強まっているほか、日銀による追加の金融緩和期待を追い風とした不動産会社の上場も期待できます。

ちなみに、この11月末に上場したマンション分讓のエストラストの初値は、公開価格を86%も上回る好発進。不動産関連のIPOがにぎわうと、2000年代前半に一世を風靡し、その後の苦境を乗り切った?新興不動産株〞の復活も話題となるかも。下の表には、人材関連と不動産関連の?ツレ高期待銘柄〞を挙げておきました!



【若きエース!】
小川佳紀(YOSHINORI OGAWA)
フィスコ 株式アナリスト

岡三証券を経て現職。相場概況から注目株まで、日本株全般から本誌に合ったネタを拾ってくれる貴重な存在。



この記事は「WEBネットマネー2013年2月号」に掲載されたものです。