インテルは20日のセリエA第21節でローマと敵地で対戦する。サン・シーロでの対戦でズデネク・ゼーマン監督からレッスンを受けたアンドレア・ストラマッチョーニ監督は、前日会見で、インテルが「アイデンティティーを見出した。前回とはまったく異なる試合となるだろう」と話している。

ストラマッチョーニ監督は欠場者について、「全体的には良い状態だ。これまでもあったように、前線は多くの選手を欠いているがね。(ディエゴ・)ミリート、(フィリペ・)コウチーニョ、リッキー・アルバレスだ」と語った。指揮官はFWアントニオ・カッサーノの回復を望んでいると話したが、その後発表された招集メンバーリストに同選手の名はなかった。

「ローマにはたくさんの友人がいる。ボローニャでプレーしたときを除き、人生のすべてをあそこで過ごした。ローマというクラブにも友人はたくさんいる。その上で、明日は重要な試合なんだ。人々の注目はすべてピッチに注がれる。美しく、興奮する、オープンな試合となるだろう」

「リーグは拮抗している。勝ち点を落とす怖れは常にあるんだ。集中する必要がある。我々には堅固なアイデンティティーがあるんだ。明日は大事な直接対決なんだよ。どういう結果になってもおかしくない一戦だ。予測できない試合だよ。我々は気合が入っている。前半戦と比べて、彼らも我々は大きく変わった。この2試合を比較できないよ」

「90分間、大きな注意を払って戦わなければいけない。計算はできないよ。ローマは多くの選手で攻撃する。十分な注意が必要だ。敬意は払うが、我々は勝負したいと思っている。どこが相手でも勝負できることは示した。ローマがホームでミランとフィオレンティーナ相手に8ゴールを決めていることを忘れてはいけない。攻撃陣の選手たちが戻ってきたこともね。いずれにしても、順位の上で決定的な一戦だとは思わない」

「我々は前半により苦労する。流れるように攻撃する上でのスペースを見つけるのがより難しいんだ。我々の特徴としてね。時間が経つほどスペースを見つけられる。フィジカルの調子が良いことの表れでもあるんだ。エンジンにガソリンが入っているんだよ。我々がペースダウンして試合を終えたことは少ない」

「(ヴェスレイ・)スナイデルは我々と長期契約を結んでいる。自分がベストと考える決断を下す権利が彼にはあるんだ。ガラタライのような名門クラブ、(ファティ・)テリムのような経験豊富な指揮官が、この素晴らしい選手を手に入れられるのか、ほかの目標に目を向けなければいけないのかを理解したがるのは普通のことだよ」

「(フレディ・)グアリンは私と一緒に戦術面で成長した。その素晴らしいポテンシャルをよりうまく発揮できるようにね。中盤と前線をつなぐ役割においては、最高の選手の一人だ」

「アルバロ・ペレイラはメルカートに出ていた左サイドの選手としてベストだった。ほかの新加入選手たちと同じように、まだその力のすべてを見せていない。ホームでのナポリ戦がベストゲームだったね。インテルでの最初の4カ月でその力のすべてを見せた選手は少ない。長友(佑都)も同じだった。今、彼はリーグ最高の左サイドバックの一人だ。(アンドレア・)ラノッキアやフアン・ジェズスも同じだよ」

「(デヤン・)スタンコビッチについては、コンディションの問題でしかない。回復したら、重要な存在となるだろう。経験からもね。だが、いつ戻れるかは分からない。良くなっているが、復帰を予想することはできないんだ」

「メルカート? 熱心に動いているし、私は自信を感じている。だが、誰のことも勘違いさせたくないんだ。放出がなければ加入はない。ただ、動いているよ」