「騒音」の基準は? 「集合住宅」に住む前に知っておきたいルール・NG例

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「集合住宅(マンションやアパートなど)」は、いろんな生活スタイルを持った人たちが集まって暮らす場所。それゆえ、さまざまなトラブルが発生しやすいものです。そうした居住者間のトラブルに巻き込まれないようにすることは、快適に過ごすための第1歩。まずは自分自身がトラブルメーカーにならないように気を付けましょう。

●集合住宅でのトラブルの元は

国土交通省が行ったマンション総合調査によると、居住者間のマナーに関するトラブルで最も多かったのが「違法駐車」、次いで「生活音」という結果でした。

1、違法駐車(52.7%)
2、生活音(37.1%)
3、ペット飼育(34.8%)
4、共用部分への私物の放置(18.7%)
5、バルコニーの使用方法(15.2%)
※平成20年度マンション総合調査(国土交通省)

違法駐車を行っている人や生活音をたてている本人は、他人に迷惑をかけているという意識は希薄かもしれません。しかし、自分が気づかないうちにトラブルの元を作っているケースは多々あります。自分がトラブルメーカーにならないよう、集合住宅でのルールをきちんと把握し、常に他人への配慮を忘れないようにしましょう。


●生活音に気をつける

他人への配慮の最たるものは、なんといっても「音をたてない」こと。特に夜10時から朝6時までの間は、大きな音が出る家電製品の利用を控え、静かに過ごすようにしましょう。環境省が出している住宅地の環境基準は以下のとおりです。
・昼間(午前6時〜午後10時)は55デシベル以下
・夜間(午後10時〜翌午前6時)は45デシベル以下
これ以上ある音は「騒音」と考えられます。

<NGケース01>夜間の洗濯
洗濯機のモーター音は階下だけでなく上階や隣の部屋にも伝播します。ちなみに洗濯機の音の大きさは64〜72デシベル。夜10時を過ぎたらできるだけ使用しないようにしましょう。

<NGケース02>大声で話す
人の声ぐらい......、と思う人も多いかもしれません。しかし、単身者用の集合住宅では、隣人の話し声は特に耳障りに感じられます。夜間騒音となる基準は45デシベル以上ですが、人の声は通常50デシベル。大声になると90デシベルにもなり、これは立派な騒音です。夜間友人を呼んできたときは窓を閉め、声を張り上げたり、大声で笑ったりしないよう注意しましょう。

このほかにも生活騒音はたくさんあります。例えばお風呂や給排水音(約57〜75デシベル)、目覚まし時計(約64〜75デシベル)、ふとんをたたく音(約65〜70デシベル)。また部屋の外では車のアイドリング音(約63〜75デシベル)も耳障りなものです。このように、日常生活でも騒音レベルに達している音はたくさんあります。これぐらい大丈夫と思わず、少しでも減らす努力をしましょう。
※参考:考えよう「生活騒音」(東京都環境局)


●集合住宅のルールを守ろう

集合住宅ではお互いが快適に過ごせるよう、決められたルールがあります。契約の際に渡される賃貸借契約書や使用規約にその詳細が記載されていますので。もう一度確認しておきましょう。

<NGケース03>勝手にペットを飼う
ペットを飼ってはいけない物件でペットを飼えば、契約違反になります。ペット飼育の可否が不明の場合は、賃貸借契約書を再度確認しましょう。仮にペットの飼育が禁止されていなくても、借り主には注意深く物件を使用する義務(善管注意義務)が課されています。ペットを飼うときには、最低限この義務を順守しなければなりません。

<NGケース04>友人と一緒に住む
賃貸借契約書に記載されている人のみ、入室し使用することができます。それ以外の人が入居する場合は、原則契約違反になります。友人と一緒に住みたい場合は、貸主からあらかじめ承諾をとっておきましょう。ちなみに単身者向けの物件では、承諾が得られないケースもあります。

<NGケース05>バルコニーに荷物を置く
バルコニーは専有部分でなく、廊下などと同じ共用部分です。したがって、自分の部屋のように、好き勝手に物を置いてはいけません。特にバルコニーは火災の際の避難経路になるため、仕切り板や避難ハッチ付近に物をおくと、スムーズに避難ができなくなってしまいます。

これらを順守すると、多くのトラブルは回避できるでしょう。大切なのは、とにかく他人からクレームを言われないような生活を心がけること。もし困ったことがあったら管理人さんや大家さん、管理会社に相談を持ちかけるとよいでしょう。