今回は、カリアリのマッシモ・チェッリーノ会長の“勝利”だった。

シーズン前半戦のカリアリ対ローマの一戦は、3−0でローマの不戦勝となったが、今回のローマ対カリアリ戦でも、再び“バトル”となるところだった。だが、レーガ・セリエAのマウリツィオ・ベレッタ会長が再選した18日、そのベレッタ会長に対してチェッリーノ会長が送った手紙により、試合は予定どおりに2月1日に開催されることとなったのだ。

この一戦はラグビーの試合のため、2月3日ではなく1日に予定されていた。延期となったのは、インテル対ローマのコッパ・イタリア準決勝セカンドレグだ。4月17日に先送りとなっている。当初、この試合は1月30日に予定されていた。つまり、2月1日のローマのカリアリ戦の2日前だ。

最初は、ローマ対カリアリの試合を2月27日に延期させることになっていた。だが、チェッリーノ会長はこれに激怒。これまでの経緯から、同会長はよく思わなかったのだ。「リーグの行方をゆがめかねない深刻なこと」だと主張した。

カリアリは満員御礼だったユヴェントス戦を、中立地パルマで戦わなければいけなくなったことに腹を立てていた。彼らは扱いが平等ではない主張し、レーガ・カルチョに対して、2月3日に中立地でローマ戦を行うように求めたのだ。

最終的には、カリアリが勝った。クラブは良識の勝利だと言っている。カリアリが主張するように、コッパ・イタリアの1試合を延期とする方が(そもそもローマ自身もそれを求めていたのだが)、残留争いに関係するほかのチームにも影響するリーグ戦の試合を延期するよりも、ずっとシンプルだからである。