街コン指南本の通りにやったら本当にモテるの?




昨年の流行語大賞にもノミネートされ、大ブームとなった「街コン」。もともとは人口の少ない田舎街で地域発展のために行われていたが、今ではその規模を広げ、日本中のいたるところで行われる大イベントとなった。「出会い」という言葉を聞くと、カラダがうずいて仕方ないアラフォー独身彼女なしの筆者が、友人であるTVディレクターの福田哲平氏を伴い、新橋で行われる街コン、すなわち「新橋deコン」へと潜入した!



■実はこの戦いはリベンジでもあった!



あたかも初めて街コンに参加するような体で話を進めているが、実はさかのぼること2カ月前、われわれは一度、あるほかの街コンに参加しているのであった。当時のことを福田氏はこう振り返る。



「とにかく女性と話し放題、連絡先交換し放題というウワサを聞いていたので、スケベ心満載で会場に向かいました。乾杯の合図とともに、すぐに私はそばにいた女性に話し掛けたのです。



『どちらからいらしたんですか?』



ごく当たり前のあいさつのはずでした。ところが、女性から帰ってきた言葉は、『なんでそんなことあなたに言わないといけないんですか?』。



もう、単に疑問形に疑問形で返してくるという、成り立たない会話のレベルではありません。完全なるシャットアウトです。ウワサとはまるで違う状況にぼうぜん。私はそこで戦意喪失。恐怖でそれから誰にも話し掛けられなくなりました」



なんと福田氏はその日の夜に、街コンによるストレスからか、尿管結石により救急車で運ばれることになるのであった。一人の男性の頑強なるカラダをここまで蝕むとは……。恐るべし、街コン。



本来ならばここで、街コンとは距離を置き、実質上の引退宣言をするつもりであったが、われわれはあるルートから、驚異のアイテムを入手。そこで状況は一変する。



■街コンのマニュアル本を入手!



仕事柄、発売前の本を手にすることは多い。だがなんとこのタイミングで、2月に出版されるという街コン指南本のサンプルを入手したのだ。



同書は、累計2,000回以上の合コンを元に「合コンシェルジュ」としてメディアで活躍する傍ら、日本合コン協会の会長として、史上初の海外での街コンも開催した経験をもつ絵音氏が著者である「デキる男の街コン作法(仮)」。



手に取るや否やページをめくると、そこにつづられる街コンというシステムの奥深さに驚嘆。早速福田氏にも読んでもらうと、脇腹を押さえながらも「リベンジしましょう!」と、不敵な笑みを浮かべながら舌なめずり。そしてわれわれは、新橋へと向かうことになる。



この本によれば、街コンには2種類あるという。ひとつは、入店と同時にスタッフに誘導され、決まった席に座り、そこに女性の参加者が案内されてくるというタイプ。もうひとつは、入店した後は完全なフリー状態。自分から行動を起こさなければ、出会いも何もないという、「ぶっこみ型」と呼ばれるタイプ。



われわれが以前出向いたのは、後者のタイプである。こちらはどうやら完全なる肉食型の男性が参加するタイプであり、初心者のわれわれには時期早々だったのだ。そこで、今回は前者のタイプを選び、席に着いて女性を待つことにした。



■なんと女性6人と連絡先を交換!



ここでまたひとつ、本からの知識を拝借。「女性には、自分たち以外の男性が目に入らないように座らせる」こと。つまり、ほかの男性に目移りしてしまわないよう、席に着かせなければならない。



われわれはその鉄則通りに壁際に陣取り、女性を待つ。するとすぐに、スタッフに誘導された女性が2人、思惑通り、ほかの男性参加者に背を向けて座った。



落ち着いた雰囲気の女性2人は、聞けば職業は薬剤師。清潔感があり、容姿も十分に美しいと言えるレベルだ。隣の福田氏も、盛りの付いた馬のように鼻息を荒げる。



元芸人でもある彼は、前回生かすことができなかったトーク力を、その場で遺憾なく発揮。笑いの渦が巻き起こる。しかし、何より彼が変わったのはその服装だ。芸人気質が残っている故に、以前まで身に着けていたのはピンクや黄色の派手な蛍光色の服ばかり。街中ですぐに発見できるという利便性はあったが、女性からの印象が良いとは言えない。



そこで彼は、本に書かれていた、「開催される街の雰囲気にあった服を着る」という鉄則を実行したのだ。



「女性が街コンに参加する際、その街をなぜ選択するのか。それは、開催される街が好き、もしくはなじみ深い街だからです。であるならば、その街の雰囲気に合わないような男性に対して、女性が好感が持てないのは当然のこと。今回はその反省を生かしました」(福田氏)







以上のことからも、街コン参加に際し、服装選びはあらためて重要な項目であると言えよう。



それから何組かの女性が入れ替わり、われわれの前に座り、福田氏の面白トークによってテーブルは笑いのドーバー海峡と化す。ひとしきり笑っておいて、「連絡先はまた今度」というはずもなく、むしろ女性の方から携帯電話を差し出すに至った。



その結果、計6人との連絡先交換に成功。こうしてわれわれのリベンジは達成されたのだ。



これでしばらくの間は、福田氏の尿管に詰まった石もおとなしくなり、おだやかな尿のせせらぎを聴くことができるだろう。



【参考書籍データ】

2013年2月発売予定

「デキる男の街コン作法(仮)」(イースト・プレス)/著・絵音



【取材協力】

「新橋deコン」 http://shinbashidecon.com/



(OFFICE-SANGA 塚田牧夫)