福井県越前市で盛り上がる、謎に包まれたB級グルメ「ボルガライス」とは?

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福井県越前市に、「ボルガライス」というB級グルメがあるらしいといううわさを耳にした。

「ボルガ」とはなんとも聞き慣れない言葉だが、一体どんな食べ物なのか。

地元ではボルガライスを応援する協会も立ち上がっているらしい。

今回は、福井県で盛りあがりを見せる「ボルガライス」を紹介する。

福井県中部の武生(たけふ)市(現 越前市)。

ここでは1980年ごろからオムライスの上にトンカツを乗せてソースをかけた洋風料理が食べられていたという。

市内の洋食店、うどん・そば店などの定番メニューで、地元の人たちにとっては当たり前の食べ物だった。

最近になって、県外から来た人たちに「こんな食べ物はほかにはない」と言われ、武生独特の食文化ということで注目を集め、町をあげてボルガライスを紹介するようになったという。

「ボルガ」という不思議な料理名だが、これにはロシア料理説、イタリアの地名説、ロシアのボルガ川説など諸説あるものの謎に包まれたままで、発祥店もはっきりしない。

しかし、だからこそそれぞれの店が独自の味とスタイルを作りあげ、そのバラエティーの豊かさがボルガライスの魅力のひとつになっている。

ボルガライスの中でも、越前市産の食材を3種類以上使ったものは「プレミアムボルガライス」とされている。

例えば、うどんの名店「江戸屋」では、越前市産の豚、卵、ご飯、トマトを使ったボルガライスを提供。

地元食材のおいしさが口いっぱいに広がるリッチな一品だ。

さらに、新発想で作られた進化型も続々登場している。

なめらかなベシャメルソースがおいしい「レディ・ボルガ」は女性限定のドリア風ボルガライス。

うどんの上にふわふわの卵とアツアツのカツを乗せた「鍋ボルガ」は冬限定の味。

押しずしやホットドッグスタイルのお手軽ボルガライスもあり、創意工夫の豊かさに驚かされる。

2010年には、ボルガライスの応援団「日本ボルガラー協会」が誕生。

会長の波多野さんに話を聞いたところ、当時のボルガライスの認知度は市内でも2割程度だったとか。

しかし、精力的な活動により今ではすっかり浸透し、ボルガライスを食べるために越前市を訪れる観光客も増えているそうだ。

「それだけ認知度がアップしているなら、B-1グランプリなどに出店しないのか」と尋ねたところ、今のところ予定はないという。

その理由は、ボルガライスは作るのに手間がかかり、たくさんの人に一気にふるまうのが難しいから。

あくまで独自路線で広めていきたいのだそうだ。

確かに手作り感のある味わいが、ボルガライスの最大の魅力だ。

興味を持った人は、ぜひ福井県越前市に足を運んで、現地で味わってほしい。