今、「干し野菜」が密かなブームになっていることをご存知だろうか。テレビ番組などで最近取り上げられてきており、書店には専用の“干しネット”をセットにした初心者用のレシピ本も並べられている。

 野菜を洗って、切って、日中に干すだけ。これだけで、うまみが濃くなっておいしさが増し、ヘルシーな“干し野菜”が作れる。干し野菜にしてから冷凍保存も可能だ。干すことで野菜への火の通りが良くなるので、調理時間も短縮できる。忙しい働き女子におすすめの干し野菜、生にはない野菜の新しい魅力を発見してみよう!

 さっそく「干し野菜」の作り方をご紹介。

 まず、野菜は葉野菜、根菜、きのこなど何でもOK。あらかじめ水洗いし、皮は剥かずに薄く切って、クッキングペーパーなどで水分を拭きとる。切り方は千切り、輪切り、乱切り、何でもOKだが、調理するときの都合を考えて切ると便利だ。その後はザルかネットに、野菜が重ならないように並べ、ベランダの片隅に置いておく。日が当たる出窓などがあれば室内でもよい。




 天気のいい日に家を出る前に干し始めて、夕方に帰宅したら取り込む。表面にしわがよって、しんなりとしたら食べ頃だ。もし乾燥が足りなかったら、翌日、また同様に干せばよい。乾燥後は、冷蔵庫で5日くらい保存できる。もっと乾燥させればもっと日持ちする。ジッパーつきの保存袋に入れて冷凍保存も可能だ。


 試しに出来たての干し人参を食べてみると、見た目は皺ができているのだが、味はすごく甘くて、しんなり柔らかいのに驚く。干し大根も、辛味やエグ味は一切なく、甘い! あらら? 不思議。生の大根のような硬さはなく、しんなりして柔らかいのに、歯ごたえはちゃんとある。たった1日干しただけなのに、すでに料理された野菜のように食べやすいのだ。これは新感覚!

 さらにこの「干し野菜」を使うと、お料理の腕が上がっちゃうんです! 必見!

 干し野菜で料理をすると、ズバリ、腕が上がったかのように仕上がるのがまた驚きだ。炒め物はベチャッとならないで火が通るし、焼き物や和え物にしても素材の甘さが出るし、水っぽくならない。スープに入れても歯ごたえや風味がちゃんと残る。今回は、パパッと手軽に干し野菜の魅力を実感できる3品をご紹介!

【10分でできちゃう♪ ドライきのこのホイル焼き】

(作り方)(1)ボウルに、干しきのこ数種(今回は椎茸、舞茸、しめじを使用)、干しオクラ、カットしたベーコンを入れ、刻んだにんにく少量とオリーブオイル大さじ2、ハーブソルト適量を入れ、和える。なじむように数分置く。
(2)アルミホイルを広げて(1)を入れて包み込んで、フライパンに乗せ、8〜10分くらい中火で焼く。
 ドライきのこだから、火の通りが本当に早いのがビックリ。きのこは温かくなればもう食べられる、といった具合だ。ホイルを開けてみると、きのこの豊かな香りがふんわりと広がる。にんにくの香りとともに、食欲を刺激する。

 食べてみると、歯ごたえが生のきのことは全然違って驚いた! コシのある歯ごたえが何とも言えない。特にまいたけの香りが鼻に抜けると、きのこの旨味がジワーッと広がって、おいしい〜! このままパスタと和えてもイケそうだ。

 さてお次は、干し野菜を使った炒め物のつまみレシピ。

【干し野菜とスルメイカの旨辛炒め】

(作り方)
(1)スルメイカは皮を剥き、ワタを出して下処理し、一口大くらいに切っておく。
(2)(1)で出したワタを容器に入れ、そこに豆板醤小さじ2(お好みで増減OK)、料理酒大さじ1、おろしショウガ少々、ナンプラー小さじ1を入れ、混ぜておく。
(3)フライパンにごま油を熱し、干しきゅうりと、干し大根に焼き目がつくようにソテーし、塩で下味を付ける。焼き目がついたら(1)を加え、火が通ったら(2)のタレをかけてさらに炒めれば出来上がり!
 こちらも手早くできておすすめ! 大根はこの厚みなのに、パパっと炒めるだけで火が通るし、丁度よく焼き目がつくのに余分な水分が出てこない。生の大根とは全然違う食感で、甘みもあっておいしい。きゅうりも香りが生のときと全然違って青臭さはゼロ! 甘みが出てくるし、歯ごたえはズッキーニのよう。ピリッとした辛味とスルメイカの旨味が染みて、うーん、ビールが飲みたくなるな〜!

 最後に、冷えが気になる女子にはこれがおすすめ!

【寒い冬におすすめ! 柚子生姜湯】

(作り方)
小さい鍋に水150cc、干し生姜を2〜5枚程度(お好みで)、柚子1個分の果汁、はちみつ大さじ1を加えて、3分くらい煮れば、できあがり。
 生姜は干すと固くなるので、生姜風味を煮出すときに使うとGood。生姜独特の辛味が抑えられ、甘みがあるのに香りはよくて、すぐに体がポカポカ! 風邪をひきそうな時にもいいかも!

 干し野菜のいいところの1つが、調理時間が短縮できること。調理してみると、楽に火が通るのが実感できる。仕事から帰った後など時間の余裕がないときでも、10分程度で手早く調理できる。そして何より、いつもよりちょっとおいしく出来上がるのがスゴイところ。旬の野菜が安く売っていたら、ちょっと多めでも丸ごと買って、切って干して、自家製「干し野菜」に挑戦してみよう! 野菜をもっと好きになれるかも。