金融市場の安定化とともに期待される世界株式の上昇

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2012年の世界株式市場のパフォーマンスは、先進国で前年比+13.2%、新興国で同+15.1%となるなど好調な結果となりました。

年前半は、ギリシャ問題を巡る不透明感やスペイン、イタリアの財政再建の遅れなどに対する懸念から欧州債務問題が再燃し、5月から6月にかけて株価が大きく下落しましたが、その後は6月を底に持ち直しの動きを強める展開となりました。

株価の持ち直しには、欧州債務問題の危機対策が進展したことなどが大きく影響したと考えられます。

スペイン、イタリアの長期国債利回りを欧州債務問題による金融市場の緊張を示す指標としてみると、緊張が高まって(緩んで)利回りが上昇(利回りが低下)する局面で、世界株式市場は下落(上昇)する傾向にあったことがわかります(下図)。

2013年の世界の株式市場も好調な滑り出しとなりましたが、引き続き、欧州債務問題の動向が注目されています。

欧州では昨年、南欧諸国などの国債を直接買い入れる新たなプログラムやESM(欧州安定メカニズム)などの仕組みが整ったことで、欧州債務問題の深刻化や広域化はある程度回避される可能性があります。

こうしたことは、ユーロ圏の大国である両国の国債利回りの安定化に寄与し、世界株式市場を下支えていくものとみられます。

そうした中、主要国において積極的な金融緩和が行なわれているほか、足元で世界景気の回復期待が高まっていることなどを受け、投資家のリスク許容度が増していることを考えると、引き続き世界株式の堅調さが期待され、中でも、成長著しい新興国株式への注目度が増すものとみられます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。

)(2013年1月15日 日興アセットマネジメント作成)●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。

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