「日本オタク大賞2012」開催! 大賞は痛快劇画『ザ・松田』 - いんだよ細けえ事は!?

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2013年1月12日、東京・新宿ロフトプラスワンにてトークイベント「日本オタク大賞2012」が開催された。

前年のオタク的な作品や事象を一挙に振り返りつつ、審査員と会場の独自の視点から最も盛り上がったオタク的コンテンツを顕彰する日本オタク大賞は今回で12回目。

当日話題になった項目を、駆け足でおおよその登場順に紹介していくと「ワンフェスカフェ閉店」「3Dプリンタ」『ガールズ&パンツァー』「オスプレイ」「まんしゅうきつこ」『幸せの時間』『テラフォーマーズ』「ぱちんこAKB48」『きょうは会社休みます。

』「ペニーオークション問題」「絵師の権利問題」「電子書籍元年」「キャラノベブーム」『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』『AKB0048』『ONE PIECE FILM Z』『スマイルプリキュア!』「サンジゲン」「坂本浩一監督」『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』『アベンジャーズ』『エクスペンダブルズ2』「ダン・オバノン」『トロール・ハンター』『クロニクル』『パズル&ドラゴンズ』「リアル脱出ゲーム」「Wii U」『ドラゴンクエストX』『ディスオナード』『DayZ』『THE END OF ARCADIA』「TOKYO MX好調」「黒子のバスケ脅迫事件」『謎の彼女X』『バトルシップ』「女性声優結婚ラッシュ」……など、さまざまなジャンルのオタク的事象がトークの俎上に。

その上で以下の9項目が大賞候補となったので、順不同で紹介していこう。

まずは『伝説巨神イデオン』のプラモを破格の100個100円で販売するなど、通販サイトの異常な在庫が話題となった「駿河屋無限在庫」。

そして、衝撃的な内容で興収50億が目前に迫るアニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』。

旧シリーズの最終回以降のエピソードをネット連載し、熱い展開が続くゆでたまご氏のマンガ『キン肉マン』。

仕切り直しのリセットを終末イベントという形で盛り上げたオンラインゲーム『FINAL FANTASY XIV』。

AKB48卒業後にコアな映画ファンとして高く評価された「俺たちの前田敦子」。

特撮ファンだけでなく広く一般の来場者も集めた企画展「特撮博物館」。

デザイナーの永野護氏が監督など多数兼任したこだわりのロボットアニメ映画『花の詩女 ゴティックメード』。

リアルな時事問題も吹き飛ばす松田の破天荒ぶりが光った平松伸二氏のマンガ『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』。

最後に巨大ロボットとダンサーのド派手なパフォーマンスで新宿歌舞伎町の新名所となった「ロボットレストラン」という9項目。

このなかから審査員の票と会場の票を加えて大賞に選ばれたのは『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』。

下馬評で有力候補と目された『ゴティックメード』や「特撮博物館」を振り切り、元AKB48というよりもあくまで映画ファンとしてこの日話題となった「俺たちの前田敦子」とのデッドヒートを制しての大賞獲得となった。

過去のシリーズで主人公が死んだことを「いんだよ細けえ事は!!」のひと言で解決し、別シリーズとのコラボによる矛盾点を「世界観が違う」と斬って捨てるなど、瑣末な差異に一喜一憂する世相を豪快に吹き飛ばす、マンガならではの爆発力が評価された……という解釈もできるが、なによりこの日プレゼンした初参加のガイガン山崎氏による熱弁と客席の爆笑が大賞獲得の原動力となったことは言うまでもない。

出来不出来やメジャーかマイナーかに関わらず、当日もっとも盛り上がったタイトルが大賞に選ばれるのはいかにもオタク大賞流と言えるだろう。

最後には、各審査員からの個人賞も発表された。

藤津亮太賞は息の長い人気マンガを松重豊主演で実写化したドラマ版『孤独のグルメ』。

東海村原八賞は歴史的名作を当時ファンだったスタッフを中心に再生させたアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』。

志田英邦賞はニンテンドー3DS用『3Dスペースハリアー』などゲーマーらしいこだわりに満ちた作品を手がけるゲーム会社「M2」。

藤田直哉賞は都知事選で暗い世相にスマイルを提供した「マック赤坂さんとその付き人さん」。

前田久賞は往年の青春SFを独特のビジュアルで実験精神あふれる作品に仕上げたアニメ映画『ねらわれた学園』。

ガイガン山崎賞には『仮面ライダーフォーゼ』のヒロインとして作品の明るいカラーを象徴する存在となった女優の「清水富美加」。

奈良崎コロスケ賞には統合失調症の壮絶な内面を自伝マンガ『人間仮免中』で描いたマンガ家兼女優の「卯月妙子」にそれぞれ贈られた。

2013年はいったいどんな作品や人物が話題となるのか、また1年間期待していきたいところだ。

「日本オタク大賞2012」の模様は1月19日いっぱいまでニコニコ生放送内「ロフトチャンネル」にて配信されている。

年に一度のオタクトークの祭典をいまからでも視聴して味わってほしい。