スマホの約束が話題に!子どもに持たせるとき考えたい

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1月10日、ドコモが子ども向けスマートフォンを発売することを発表しました。シャープ製の「スマートフォン・フォー・ジュニア」で、2月上旬から全国のドコモショップで販売するそうです。電話・メールの相手の制限機能、有害サイトへのアクセス制限、アプリのダウンロード制限のほか、利用時間も制限などができ、防犯ブザーの機能もあるようです。

子ども向けのスマホが登場したということから伺えるように、これからスマホを持つ子どもが増える傾向にあると言ってよいでしょう。そして子どものスマホ保有率が増加するに従って、トラブルも増えるのではないかと懸念されます。機能に制限をつけることも一手ですが、その前に危険を知ることも大切です。

たとえば『LINE』などに代表される、複数人で閉鎖的にチャットができるトークルームはいじめにつながる危険性が潜んでいます。トークルームの仲間に入れてもらえないという仲間外れや、トークルーム内での「学校裏サイト」に匹敵するような書き込みなど、使い方を間違えるといじめの温床にもなりかねません。

そこで、子どもにスマホを持たせるとき、約束事をしてみてはいかがでしょうか。

約束事をきめるとき、いまネットで話題となっている「初めてiPhoneを持つ13歳の息子へ『スマホ18の約束』」が参考になりそうです。これはアメリカのある家庭で、13歳の息子にiPhoneをプレゼントするにあたり、母親が18項目の約束を挙げた契約書を作成し息子にサインさせたというもの。

■初めてiPhoneを持つ13歳の息子へ「スマホ18の約束」

1、これはママのスマートフォン。ママが買って、あなたに貸しているからママの言うことをよく聞くこと。

2. パスワードは必ずママに教える。

3. 「ママ」や「パパ」の電話には必ず出ること。

4. 電源を入れるのは朝7時半から。夜は学校がある日は7時半に、週末は9時に、電源を切って電話を返す。

5. 学校に持っていくのは禁止。友達とは面と向かって会話をしてね。

6. 落として壊したり、失くしたら、自分のお金で修理・弁償する。お金が必要になるからおこづかいを貯めておくこと。

7. これで人を騙したり、馬鹿にしたりするのは禁止。誰かを傷つけるような会話には入らないこと。

8. 面と向かって言えないことは、メールしない。

9. 相手の親に言えないようなことは、メールしない。自分自身で厳しくチェックすること。

10. アダルトは禁止。インターネットはママと一緒に見られるようなものを見る。何か知りたいことがあったら、人に聞くこと。できればママかパパに。

11. 公共の場では電源を切るか、マナーモードに。

12. 体の大事なところの写真を送ったり、受け取ったりしてはだめ。

13. 写真やビデオはたくさん撮らないこと。それよりも経験を大切にして。

14. ときどき電話は家に置いて行きなさい。携帯なしで生活することが大事。なくなるのを恐れないで。

15. 最新曲やクラシックなど、たくさん音楽をダウンロードして、同じものをずっと聴くより様々な音楽を聴いて。

16. ゲームは言葉遊びやパズル、脳トレだけ。

17. 常に上を向いていること。周りの出来事に目を向けること。窓の外を見ること。鳥の声を聞くこと。外を歩くこと。知らない人とも話をすること。グーグルで検索しないで感動できることを探しなさい。

18. 約束を破ったら携帯電話を取り上げる。そうなったら話し合い、一からやり直し、一緒に学んでいきましょう。

どうでしたか?「面と向かって言えないことは、メールしない」とか「人を騙したり、馬鹿にしたりするのは禁止。誰かを傷つけるような会話には入らないこと」などはぜひとも約束しておきたいこと。親としては子どもが自分で善悪を判断してスマートフォンが使えるように、決して依存しないように導きたいですね。ぜひ参考にして、親子で話し合ってみてはいかがでしょうか。

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【参考】

Mom Has Son Sign 18-point Agreement for iPhone - ABC NEWs

(ライター:栗山佳子