ここが違う「男」と「女」の嫉妬の違い

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男の嫉妬は100倍どころじゃないですよ! 女の呪いの1万倍も怖いです。だって、人生が狂いますからね。男性は社会的に抹殺しようとするんです。その会社にはいられなくなるし、下手すると、その業界でもやっていけなくなってしまうんです。

一方、女性は社会から排除するわけではありません。女性は、他人との連続性や共感性を大切にするよう育てられています。「私たちのルールに従えなかったら、このグループには入れてあげない」というだけで、別のグループに入ることはできますから。

男性は日夜、覇権争いや権力闘争を繰り広げています。生まれたときから、一番にならなきゃいけないと期待されて育っているものです。それは世界共通で、海外では人種的な差別も絡んできます。外資系企業の方によると「日本人の提案なんか聞かない」など、理不尽なことはよくあるそうです。

会社では一応上司が一番。上司は自分の地位を脅かされないように、部下は上司に付きつつも、いずれは自分も出世するために様子を窺っているわけです。

上司は「引きずり下ろされるかも」という恐怖があるので、常に部下を自分の支配下に置き、上がってくる人を蹴落とします。

同僚や同期でも同じです。その中で誰が一番になるか、ということなので、少しでも弱いところを見せると、そこから付け込まれてしまいます。

そもそも嫉妬とは、自分の手が届きそうな人に対して起きるものです。もし自分の手の届かないところにいる相手なら、嫉妬のしようもありません。ですから、嫉妬されたくなければ、自分が誰かに引きずり下ろされないように必死になるんじゃなくて、圧倒的な結果を出すしかありません。

私が銀座でホステスをしていたときも、男の嫉妬は数えきれないほど見てきました。覇権争いは仕事だけではありません。お店で上司よりモテてしまうと、後でしっぺ返しが待っているようで、「俺には構わず、とにかく上司をたててくれ」と言われたりしました。

また、「あいつは俺の気に入っている女の子を取ったから、あの会社とはもう取引しない!」なんて平気でやりますからね。大人げないんです(笑)。

■知的なバカに徹し嫉妬を回避

ところで、嫉妬されやすい人というのは、本人はかなり頑張っているはずです。ただ、それが相手にはわかりづらいために、「あいつなら手が届きそう」というふうに見えてしまっているのです。もし、そこで嫉妬に負けるようなら、厳しい言い方ですけど、その人自身の能力もそこまで。実力をつけて結果を出すしかないんです。

ただ、女性よりは簡単ですよ。女性の場合、「やっぱり嫌い」と感情的に排除されてしまったら、いくら業績を上げても無駄です。ですから、相手が女性上司だと、やりづらいかもしれませんね。

そこで、男の嫉妬をかわすために大切なのは「バカなふりをする能力」です。あくまで「知的なバカ」ですよ! 相手に「自分よりできるかも」と思われたら排除されるのですから、自分が有力な地位を得るための準備をする一方で、上司や相手を蹴落とさないように見せる努力をしなくてはなりません。この両立が大切です。

どんなに嫌な上司でも、8割くらいは服従している様子を見せていないと、その組織でやっていけません。「バカなふりなんて嫌だ」なんて思わないこと。そうやって自分の身を守りつつ、虎視眈々と自分の芽を出せる順番を待てばいいんです。男性は我慢していれば、いつかは順番がやってきますから。

とにかく中途半端が一番だめ。能力がないのは問題外。変に自己主張する人も嫌われます。

それと、成果を出したいときに1人でやると目立ちますから、上司と組んで出すべきです。

銀座で年長者に好かれる男性を見ていると、「僕は男芸者だから、先輩方を盛り上げて」っておっしゃるんです。よく「神輿として担がれる人になれ」って言いますが、かわいがってもらって、勝手に上の人から持ち上げてもらったほうが早いんですね。

ただ、どの人に見初められればいいかを見間違えれば終わり。しかも、いつ何が起きて逆転するかもわかりません(笑)。

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心理カウンセラー 塚越友子
東京女子大学大学院社会学修士号取得。報道や広報の仕事を経て、銀座で人気ナンバーワンのホステスに。その後、心理カウンセラーとして独立し、東京中央カウンセリングを設立。

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(心理カウンセラー 塚越友子 構成=吉川明子 撮影=若杉憲司)