海外駐在したいなら日本についても勉強を

海外駐在員ライフ Vol.180

From Uzbekistan

海外で仕事をする上で必要な語学上達への近道は?


■語彙が少なくても使うことが語学上達の近道

こんにちは。ラフマットです。今回は、海外で仕事をする上での心構えについてお話しします。

もともと海外赴任の希望があり、そのために駐在のチャンスが多いこの会社を選んだこともあって、新卒で入社した際も、割とすんなり希望通りの輸出担当部署に配属されました。赴任のために特別に何かをしたわけではないのですが、その後、めでたく赴任の辞令が出たのは、その部署での仕事を精いっぱい頑張った結果かと思います。

英語力は、赴任前のTOEIC(R)Testのスコアが800点を超えていたので、その後は特に試験は受けていませんが、赴任後、確実に向上していると思います。結局、日々の業務で英語を使っていることが、何よりもの勉強になっているのではないでしょうか。特に、ロシアやウズベキスタンといった、英語が公用語でない国の新聞の英訳を読んでみたりすると、欧米系の英字新聞では見慣れないような単語や言い回しも出てくるので、辞書で調べたりすることで語彙(ごい)が増えました。英字新聞にはその国の特色がよく出ていて、インドの英字新聞にはやたらに難しい単語が使われている一方で、インドネシアなどになると比較的簡単な英文で書かれていたりするので、一度、比べて読んでみるのも面白いかもしれませんね。

過去に英語以外の言葉にチャレンジしたときには、語彙があまり多くなくても、その言葉を使って話すことが大事だということを痛感しました。ある程度の文法さえ覚えれば、語彙を増やすことで、たいていの用は足ります。英語であれば中学3年生くらいまでの英文法がわかっていれば、あとはどんどん人に話しかけていくことで、言葉を教わることができ、自然と語彙は増えるもの。会話で躓(つまず)くのは、たいてい「単語が出てこない」ときだからです。自信がなくても、積極的にその言語を使うことが、上達への近道だと思います。


■日本についての基礎知識を蓄えよう

将来、海外で仕事をしたいと考えている皆さんには、駐在したい国の言語や歴史は当然のこととして、日本についてもきちんと勉強しておくことをお勧めします。海外にいると、「“天皇陛下”ってどんな存在なの?」「歌舞伎ってどういう演目がある?」などと、日本にいたらまず聞かれることのない質問をされることがしばしばあり、その度に、日本についての基礎知識が不足していることを痛感します。今は、自分の国について語ることができない人は、ほかの国の人と真の意味で理解し合うことはできないと考え、日本について学んでいるところです。

私自身は、海外で仕事をしたことで、ビジネススキルを磨くことができたのと同時に、どこででも生きていける自信、良い意味での“ずぶとさ”を得ることができました。現地の人々やこちらにいる日本人の方々は、日本にいたらまず接点のなかった方々ばかり。そうした方々とお付き合いして、いい関係を結べていることに喜びを感じるのと同時に、役人にわいろを要求されるなど、日本の常識では考えられない事態に遭遇したときにも、動じずに対処できる力が備わってきていることを実感します。苦労も多い海外駐在ですが、苦労を上回る実り多い経験ができることと信じています。