美とアートはあらゆる形とサイズで表現されるものだ。

イタリア人フォトグラファー、ヨッシー・ロロイがアートプロジェクト「FullBeauty」用の写真シリーズを発表した。



今回のシリーズに起用されたモデルは全員が190キロ以上の体重で、最も重い人で273キロになる。2006年以降大柄な女性(SSBBW -Super-Sized Big Beautiful Women)を対象にした作品を撮り続けているロロイは、作品を以下のように説明している。

「美が痩せた女性のものだけではないということを示したかった。このプロジェクトは刺激的な内容にする必要があったが、同時に美しさが再確認できる。差別に対抗するものとして、彼女たちの女性らしさとふくよかさを前面に押し出した。また批判することが難しい形で大柄な女性を表現したかった。そのため安易な撮影はしなかった」

「そういう形で撮影したことで、女性たちは文脈から切り離され、彼女たちが持っている親しみやすさを感じられるし、作品には自由と静けさが生まれている。また、私は彼女たちの姿が何を表現するかという点に興味があった。だから彼女たちが実際にどういう生活をしているかはあまり重要ではなかったし、生きた彫刻のように扱ったんだ」

またロロイはこの作品がアーティスティックな視点以外から評価されることを危惧している。

「この写真の持つイメージを理解しようとするのではなく、健康について考えてしまう人がいることは凄く残念に思う。そう短絡的に考えてしまうことは、いかに私たちが文化的に衰えてしまっているかを物語っている。だから他人の中の感情を呼び起こすのがアーティストとしての私の仕事だと思っている」「FullBeautyではありのままの自分が人々から感謝される権利を持っていることを表現しようとしている。物の捉え方は一方的ではいけない」

以下のギャラリーからロロイの作品を除いてみよう。