世界のビッグな建造物の話




バベルの塔の昔から、人間には「より高い建物」を建てたいという願望を持っているようです。それがなぜか今、中東で爆発しています。全高828mという世界最高の建物があるのに、それを上回る計画が次々発表されています。



驚きの建物を紹介します。





■『ブルジュ・ハリーファ』 身の毛もよだつ高さ828m!



全高828.0mで160階建て。現在世界一の高さです。アラブ首長国連邦、ドバイにある、シャープペンシルみたいな尖塔(せんとう)状の建物です。124階には展望室がありますが、実際に訪問した人の話によれば「身の毛もよだつ高さ」とのこと。





■『ムバラク・アル=カビール』 ついに縦に1km超え!



中東ではなぜか「最高」争いが激しくなっています。この『ブルジュ・ムバラク・アル=カビール』は、クウェートで現在企画進行中の超高層ビルです。目指すのはなんと1,001m。この高さは『千夜一夜物語』から取っているそうです。





■『ムルジャン・タワー』 バーレーンもやるぞ 1,022m!



サッカーの国際大会でおなじみの名前が並びます(笑)。知らない人が多いかもしれませんが、バーレーンは島(サウジアラビアの東、ペルシア湾内にある)で、正式名称はバーレーン王国。首都マナーマに超高層ビルを計画しています。



名称は『ムルジャン・タワー』で高さは1,022mの予定です。



■『ナキール・タワー』 負けてたまるか1,400m!



ブルジュ・ハリーファがクウェートに抜かれそうなので焦ったのでしょうか、アラブ首長国連邦ではドバイにまた巨大なビルを建てる計画があります。この『ナキール・タワー』は計画では高さ1,400m。『東京スカイツリー』が634mですから、縦にスカイツリーを2個積んでもまだ勝てないというむちゃな建物です。





■『キングダム・タワー』 サウジの威信だ1,600m!



アラブ首長国連邦やクウェートには負けていられないということでしょうか、サウジアラビアにもビッグな企画があります。『キングダム・タワー』、1,600mの高さになる予定です。



建設予定地はジッダという、紅海に面した、サウジアラビアの西岸にある街です。イスラム教の聖地、メッカのすぐ西に位置するため、巡礼者が経由する重要なハブ空港、ハブ港のある交通の要衝になっています。ここに1,600mの超高層ビルが!



■『ドバイ・シティ・タワー』 これ以上は無理だろ2,400m!



アラブ首長国連邦は他国にどうしても世界一の座を譲りたくはないのでしょう。ドバイに『ドバイ・シティ・タワー』という、「本当に建つんですか!?」という超超高層ビルの企画を検討しています。高さはなんと2,400m! 縦に2.4kmですよ! 現在世界最高のブルジュ・ハリーファを約3本縦に積んだのとほぼ同じ高さ。



本当にできるのでしょうか!?



■世界一が集うドバイですが……



ドバイには現在全高世界一のブルジュ・ハリーファがありますが、それを上回るような計画が次々現れます。これらは本当に着工されるのでしょうか。ドバイ政府観光・商務局の米田浩子ディレクターに聞いてみました。



――計画だけは次々世界に喧伝されるようですが、これらの計画は着工されるのでしょうか。



ドバイでのプロジェクトはすべて国の承認が必要となっています。現段階で施工主や建設予定地が明確になっているもの以外は実際にはプロジェクトとして承認されていないものですが建築家やデザイナーがドバイを建設地と想定してプレゼンテーションをしている映像も多いですね。



実際、ブルジュ・ハリーファ建築でも多くの技術的な問題を克服してでき上がったようなので、どれくらいの確度で夢のようなプランが建築まで漕(こ)ぎつけるかは疑問です。



ということでした。ただこういった夢のあるビッグな話は、ドバイみたいな世界中からお金が集まりそうな街でしかきっと不可能でしょうね。



■ようやく完成か? 北朝鮮のビッグホテル



北朝鮮ウォッチャーが注目しているのがこのホテル。『柳京ホテル』と言います。三角形の特徴的なフォルムなので、ニュース映像で見たことのある人も多いことでしょう。全高330mなのでほぼ柳京ホテルと同じ高さの巨大ホテルです。





実は1987年に着工されて今まで完成していなかったのです。完成していなかったのに外国人観光客を泊めたりしていたのですが、1992年に工事は中断されました。「世界最大の廃墟」なんて揶揄されていたのですが、2008年に工事が再開され、なんと2012年中に「ついに完成か!」という観測が流れています。





カジノを作って日本人観光客を誘致しよう、なんて計画もあったとのこと。ちょっと周辺国とややこしくなっている現状を考えると、営業を開始しても、そう簡単に出かけてはいけないでしょうね。







(高橋モータース@dcp)