世の中には「どうして潰れないのか」と疑問になる価格やサービスを展開しながらも、着実に利益を出し、成長拡大しているビジネスがある。1枚2000〜3000円と値段は高めで、ライバル店も目白押し。なのに潰れないのが宅配ピザチェーンだ。 実はこの価格設定が絶妙なのだという。

「宅配ピザの原価率は10〜20%。しかし、だからといって値段を安くするとオーダーが入りすぎてしまい、デリバリーできない」

 とフードコンサルタントの白根智彦氏。宅配ピザの場合、デリバリースタッフを常に待機させておかなければならないため、何もしなくても人件費がかさむ。

 デリバリーを効率よく回せる“ほどほどの注文数”が一番儲かるわけで、決して安くない価格設定はそのためなのだ。

「デリバリーの手間は一緒なので、何枚もオーダーしてもらうほうが粗利が稼げる。“2枚目からは半額”といったキャンペーンは、デリバリーコストに比べたら原価なんて問題ないということの証です」(白根氏)

※週刊ポスト2013年1月25日号