美術史家や批評家によって何世紀も調査が続けられていたが、チューダー王朝時代のポートレートの秘密が明らかにされたのはつい最近のことだ。



現在ナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催されている「Hidden: Unseen Paitings Beneath Tudor Portraits」展では、赤外線の反射焼付とX線による分析で、1601年制作の経済閣僚で詩人だったトーマス・サックビルのポートレートの下に宗教画が描かれていることが明らかにされている。

この下に描かれている絵画は、ミケランジェロによってデザインされた後にセバスティアーノ・デル・ピオンボによって描かれたローマのボルギーニ教会のフレスコ画を模したもので、作者は不明だ。

今回の企画展では他にエリザベス1世のスパイマスターとして知られるサー・フランシス・ウォルシンガムなどが展示されている。このポートレートは、下に隠されている絵画のイメージがマルティン・ショーンガウアー風の「The Virgin and Child in a Garden」と共に展示されており、下に隠されている絵画がどのような作品なのかがイメージしやすいようになっている。